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サラリーマンの資産運用は何がおすすめ?投資家の税理士が解説

2021年4月7日

悩んでいる人
僕はサラリーマンだけど、資産運用って何をしたらいいのかな?

ご安心ください!

この記事では、投資家かつ税理士の坂根が、次の疑問について解説します。

  • サラリーマンも資産運用すべき?
  • サラリーマンができる資産運用とは?
  • サラリーマンがしてはいけない資産運用とは?

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サラリーマンも資産運用すべき?

結論から言えば、資産運用はしておいた方が良いと考えます。まずは理由から解説していきます。

老後2,000万円問題

以前ニュースで話題になった老後2,000万円問題があります。

この話の発端は、退職後、亡くなるまでの老後の生活費に2,000万円必要だと示した金融庁のデータに基づきます(金融庁:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」URL:https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603/01.pdf)

要約すると、無職世帯の高齢夫婦では、年金収入から生活費等の支払いを差し引けば毎月5万円程度の赤字が生じるため、20年の生活で1,300万円、30年の生活で2,000万円必要だからサラリーマン期間中に2,000万円を用意しておきましょう、という話です。

なお、支出については、特別な支出(例えば老人ホームなどの介護費用や住宅リフォーム費用など)を含んでいないとされていますので、これらを見込めば、2,000万円でもまだ足りない、という話になります。

 

2,000万円ためるには月いくらの貯金が必要?

2,000万円を貯めるために、毎月いくらの貯金が必要かをまとめました。

貯金する期間 毎月、貯めるべきお金
10年間 166,667円
20年間 83,334円
30年間 55,556円
35年間 47,620円

※計算式:2,000万円÷〇年間÷12か月

もし2,000万円を30歳から60歳までの30年間で貯めるのであれば、月に55,556円必要です。

ただし、40歳から60歳までの20年間で貯めるのであれば、月に83,334円必要です。

働けるうちはあまり考える機会が無いかもしれませんが、老後のことも考えて、若いうちから少しづつお金を貯めていくと良いでしょう。

実際、自分はいくら貯めておくべきか?

実際、自分はいくら貯めておくべきか?

自分が亡くなるのが何歳か、そこから逆算で考えてみましょう。

何歳まで生きるのか?

男性の平均寿命は80.75年、女性の平均寿命は86.99年とされています(参照:厚労省「平成27年簡易生命表」)。

現実には男性でも90歳を超える方もいれば、60歳で亡くなる方もいます。今回は、若干余裕を見て90歳まで生きることにしましょう。

年金は月にいくらもらえるのか?

日本年金機構「年金見込額の試算」で、実際自分の年金がいくらもらえるのか試算することができます。

ただ、詳しい計算方法は複雑ですので、日本年金機構が示している、夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額を引用します。

これによると、賞与を含む月額換算の平均標準報酬が43.9万円で40年間働いた場合に受け取れる年金は、月額220,724円と示しています(URL:https://www.nenkin.go.jp/oshirase/topics/2020/20200401.html)。

新卒から退職までの給料をならした場合の給料が月額43.9万円で、年収に換算すれば5,268,000円ということです。一般的なサラリーマン家庭ですね。

 

生活費にいくら必要か?

生活費にいくら必要か、総務省統計局が公表する主要家計指標から見てみましょう。

出典:総務省統計局の家計調査報告
URL:http://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf

これによると、2020年9月における2人以上の世帯の消費支出は1世帯当たり269,863円と示されています。

月に269,863円使うとなると、確かに先ほどの年金収入220,724円から差し引くと月に5万円程度の赤字になることがわかります。

もちろん、単に生活するだけでなく、年に数回旅行に行きたい、子どもの結婚、子育ての資金を援助してあげたい、そういったことを考えればどれだけお金があっても足りません。

 

年間3%の利回りだといくら用意すればいい?

年利3%であれば、2,000万円貯めるのに必要なお金の目安は次の通りです。

  • 20年計算で年間78万円(月65,000円)
  • 30年計算で年間46万円(月38,333円)

根拠は次の通りです。

まず、世界GDPの成長率は3%程度です(下記の図の1番上)。

参照:国際通貨基金「世界経済見通し(WEO)による最新の成長率予測
URL:https://www.imf.org/ja/Publications/WEO/Issues/2020/09/30/world-economic-outlook-october-2020

2020年はコロナショックのおかげでマイナス成長でしたが、2021年は5.2%の成長が見込まれています。

単純に考えれば、株式投資など、世界経済に連動した資産運用を行えば年間3%ぐらいの利回りは見込めるということです。

年利3%であれば、2,000万円貯めるのに必要なお金は20年計算で年間78万円(月65,000円)、30年計算で年間46万円(月38,333円)です。

利回り3%(税金20.315%考慮後)で再配当した場合の計算(単位:円)

20年間で2,000万円貯める場合、年間78万円を資産運用に回すと次の通りです。

経過年数 元金 利息等
1年後 780,000 18,646 798,646
2年後 1,578,646 (789,646+780,000) 37,738 1,616,384
3年後 2,396,384 57,286 2,453,670
4年後 3,233,670 77,302 3,310,972
5年後 4,090,972 97,796 4,188,768
6年後 4,968,768 118,780 5,087,548
7年後 5,867,548 140,266 6,007,814
8年後 6,787,814 162,266 6,950,080
9年後 7,730,080 184,791 7,914,871
10年後 8,694,871 207,855 8,902,726
11年後 9,682,726 231,470 9,914,196
12年後 10,694,196 255,650 10,949,846
13年後 11,729,846 280,407 12,010,253
14年後 12,790,253 305,757 13,096,010
15年後 13,876,010 331,712 14,207,722
16年後 14,987,722 358,288 15,346,010
17年後 16,126,010 385,500 16,511,510
18年後 17,291,510 413,362 17,704,872
19年後 18,484,872 441,890 18,926,762
20年後 19,706,762 471,099 20,177,861

図:利回り3%(税金20.315%考慮後)で再配当した場合の計算

30年間で2,000万円貯める場合、年間46万円を資産運用に回すと次の通りです。

経過年数 元金 利息等
1年後 460,000 10,996 470,996
2年後 930,996 (470,996+460,000) 22,255 953,251
3年後 1,413,251 33,784 1,447,035
4年後 1,907,035 45,588 1,952,623
5年後 2,412,623 57,674 2,470,297
6年後 2,930,297 70,050 3,000,347
7年後 3,460,347 82,721 3,543,068
8年後 4,003,068 95,695 4,098,763
9年後 4,558,763 108,979 4,667,742
10年後 5,127,742 122,581 5,250,323
11年後 5,710,323 136,508 5,846,831
12年後 6,306,831 150,767 6,457,598
13年後 6,917,598 165,368 7,082,966
14年後 7,542,966 180,318 7,723,284
15年後 8,183,284 195,625 8,378,909
16年後 8,838,909 211,298 9,050,207
17年後 9,510,207 227,346 9,737,553
18年後 10,197,553 243,777 10,441,330
19年後 10,901,330 260,601 11,161,931
20年後 11,621,931 277,828 11,899,759
21年後 12,359,759 295,466 12,655,225
22年後 13,115,225 313,526 13,428,751
23年後 13,888,751 332,017 14,220,768
24年後 14,680,768 350,951 15,031,719
25年後 15,491,719 370,337 15,862,056
26年後 16,322,056 390,186 16,712,242
27年後 17,172,242 410,511 17,582,753
28年後 18,042,753 431,321 18,474,074
29年後 18,934,074 452,628 19,386,702
30年後 19,846,702 474,445 20,321,147

図:利回り3%(税金20.315%考慮後)で再配当した場合の計算

貯金した場合との比較

2,000万円貯める場合に、貯金した場合(利回り0%)と、利回り3%で資産運用した場合を比較してみます。

期間 毎月、貯めるべきお金(貯金した場合)  毎月、貯めるべきお金(利回り3%で資産運用した場合)
20年間 83,334円 65,000円
30年間 55,556円 38,333円

当然ですが、資産運用した方が、家計に与える負担は少なくなります。

資産運用は、若いうちから始めた方が大きな複利効果を生み出すため、年利3%でも、いまの100万円は20年後に160万円、30年後に203万円になります。

サラリーマンであっても、ただ貯金するだけの時代は終わりました。

 

サラリーマンができる資産運用とは?

サラリーマンができる資産運用方法をいくつかご紹介します。

仮想通貨

仮想通貨は夢があります。

資産運用方法とは言い難いのでおすすめはしませんが、宝くじと思えばアリだと思います。

>>【仮想通貨】おすすめの草コインや取引所を資産運用に強い税理士が解説

太陽光発電

太陽光発電投資はサラリーマンが行っているケースが多いです。

太陽光は毎日降り注ぐため、収入自体は安定します。

ただ、サラリーマンの中でも、好条件で融資を受けられる高所得者の方以外は手を出さない方が良いでしょう。

>>太陽光発電は儲かる? アプラス融資など資産運用に強い税理士が解説

定期預金

定期預金は金利があまりにも低く、普通預金と変わりませんのでおすすめできません。

定期預金のメリットやデメリットを資産運用に強い税理士が解説」で解説している通り、ただ預けるだけで金利が6%もついた時代とは異なり、いまでは金利が0.003%しかないからです。

定期預金に回すぐらいであれば普通預金で十分です。

 

株式投資

サラリーマンの方は、株式投資や債券投資が現実的です。

株の配当金生活は可能?いくら必要?高配当株の利回りは?税理士が解説」で具体的な銘柄などご紹介しています。銘柄選定の参考にしてみると良いでしょう。

>>株の配当金生活は可能?いくら必要?高配当株の利回りは?税理士が解説

 

サラリーマンがしてはいけない資産運用とは?

サラリーマンがしてはいけない資産運用方法をご紹介します。

ワンルームマンション投資

不動産投資はやめとけ!資産運用に強い税理士が解説」で解説している通り、ワンルームマンション投資は、初心者が手を出すと痛い目にあいます。

1室2,000万円、3,000万円する物件を融資(借金)して買うケースが一般的ですが、利回りが低く、また、管理コストが馬鹿にならないケースが少なくありません。

不動産投資をして良いのは、物件の見極めができる方だけで、大手不動産会社であってもサラリーマンを狙って低品質な不動産を販売していることが多いため、安易に話に乗ってはいけません。

仕組預金

仕組預金は元本割れリスクがあるものも多いです。これは銀行が必ず儲かる仕組みになっています。

詳しくは「仕組預金はリスクが高い最低の投資商品?資産運用に強い税理士が解説」で解説していますが、とりあえず「仕組預金」という名前だけ覚えておいてください。

ただの預金と思って手を出すと、元本割れを起こしたり、何年も引き出せなくなってしまうことがあります。

仕組債

仕組債は元本割れリスクがあるものが多いです。これは銀行が必ず儲かる仕組みになっています。

条件付きで高利回りになっていますが、一度条件から外れると、株式に転換されたり、元本割れで償還されたり、0%に近い金利になるもの等があります。

債券は基本的に堅実な資産運用方法ではありますが、仕組債は全くの別物なので手を出さない方が良いでしょう。

積立保険

保険は基本的に手数料のカタマリです。

保険をかける目的は、資金が少ないうちに、不測の事態が生じた場合に多額のお金を支払えるように準備しておくことです。

積立保険が資産運用方法としてよく持ち上げられますが、資産運用効率は悪いです。

保険営業マンは、自分は保険をかけていない方も多いです。保険は掛けるなら掛け捨て保険だけにしておくと良いでしょう。

 

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税理士 / 坂根 崇真

【肩書】 税理士、㈳全国第三者承継推進協会 理事、その他 ㈱ 代表取締役 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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