ちょっと待ってください。「仕組み預金には手を出すな」と言われるぐらいリスクが高く、初心者が手を出してはいけない投資商品です。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- 仕組預金は、銀行が絶対にもうかる仕組みになっている
- 仕組み預金のリスクやデメリットの一例
- 低金利で10年間固定される
- ペイオフがないものもある
- 元本割れする可能性がある
- 自由に引き出せなくなる
- 利回りは高くない
- 利息が欲しいなら、原則元本割れせず年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢はアリ
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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仕組預金とは?
仕組預金とは、銀行が絶対にもうかる仕組みになっている「条件がついた預金」のことを言います。
仕組預金は銀行が儲かる仕組みになっていますが、一定の条件から外れなければ、預金する人は高い金利を受け取ることができる魅力を持っています。
ちなみに、ひとことで仕組預金と言っても、いくつも種類があり、どのような条件を付けているかは商品によって異なります。
たとえば、次の条件です。
- 円高になったとき、外貨に変わる(住信SBIネット銀行 円仕組預金コイントス)
- 円安の場合、元本が円になる(住信SBIネット銀行 外貨仕組預金 オセロ)
- 銀行の判断で預入期間が最長10年まで勝手に延長される(住信SBIネット銀行 円仕組預金プレーオフ)
日本円ベースで見たときに元本割れする可能性があるものや、必要な時にお金を引き出せなくなるリスクがあります。
表面上の利息は確かに高いですが、半分ギャンブル要素を含んでいますので、初心者は手を出さない方が良いでしょう。
仕組預金の金利は?
仕組預金の金利は表面上、高く設定されています。
住信SBIネット銀行の商品で見てみましょう。
商品名 | 預入期間 | 年利 |
円仕組預金コイントス | 1か月 | 4%(米ドル建て) |
外貨仕組預金 オセロ | 1か月 | 3%(米ドル建て) |
円仕組預金プレーオフ | 1年~10年(期間は銀行が決定する) | 0.16%の固定金利もしくは0.05%~0.6%の変動金利(0.05%でスタートし、最初の5年間は0.01%ずつ増加) |
※住信SBIネット銀行の、過去の募集実績などから作成しています。
預入期間が1か月だと、4%の金利があっても12か月で割ると0.33%なので、預けても預けなくても増えないですね。
0.33%だと、為替レートで変動するレベルの誤差でしかありません。金利がついてもつかなくても変わりません。
また、プレーオフの場合は0.16%や0.05%といった低金利で10年間固定されるのは痛いです。この程度の金利であれば、いつでも引き出せる円建ての普通預金の方が良いでしょう。
(参考)利回り3%の他の手段
3%や4%の利回りであれば米国ETF「VYM」や「PFF」といった銘柄の配当金で達成できます。また、上場企業等の安定企業にお金を貸して利息を得るFundsの選択肢もあります。
あえて仕組み預金に手を出す必要は無いでしょう。
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仕組預金のメリット
仕組預金のメリットは、円建て普通預金などと比べ、金利が高いことが挙げられます。
住信SBIネット銀行の定期預金の金利は年0.020%ですから、10年間預けることを前提に円仕組預金プレーオフで年0.16%の固定金利を選べば、定期預金より高い金利を得ることができます。
といっても、100万円を10年預けても利息は16,000円しか付かないので大したメリットではありません。
たとえば、下記の記事で紹介している高配当株で年間3%の利回りを順調に得られれば、1年で3万円、10年で30万円です。
定期預金の信者であれば良い仕組預金もあると思いますが、仕組預金はトラブルも多い危ない商品なので初心者は手を出さない方が良いでしょう。
仕組預金のリスク・デメリット
仕組預金の代表的なリスク・デメリットを4つご紹介します。
- ペイオフがないものもある
- 元本割れする可能性がある
- 自由に引き出せなくなる
- 利回りは高くない
ペイオフがないものもある
仕組預金の商品設計によっては、ペイオフが無いものもあります。
ペイオフとは、銀行が破綻したときに、1,000万円まで国が保証してくれる制度です。
ペイオフがない預金は利回りが低すぎる社債と本質的に変わりませんので、ペイオフが無いものには気を付けましょう。
元本割れする可能性がある
仕組預金の商品設計によっては、元本割れするものもあります。
日本円ベースでみたときに、10万円が8万円や7万円になってしまうかもしれません。
プラスになったときの利息収入が微々たるものであることを考えると、マイナスに振れたときの損失が大きすぎます。
自由に引き出せなくなる
仕組預金の多くは、自由に引き出すことができません。
もし中途解約するとしたら、元本割れする可能性が高いです。
10年間預ける予定であっても、10年もあれば、ライフスタイルは大きく変わります。
いま使わない100万円であっても、5年後に必要な場面が訪れるかもしれません。
結婚、子育て、長期間の入院、何が起こるかはわかりません。
超低金利で、いつでも自分の意思で引き出すことができないお金は、作らない方が良いでしょう。
利回りは高くない
仕組預金の利回りは高くありません。
基本的に利回りは、リスクとリターンの天秤です。
上記で説明したように、仕組預金は大きなリスクを抱えているにもかかわらず、得られるリターンが少なすぎます。
高い利回りを狙うのであれば、株式投資、債券投資、Fundsの方が低リスク、高リターンを目指せます。
年利1-3%の利息であれば、上場企業等にお金を貸して利息をもらうFundsの選択肢はアリでしょう。
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