株式・ETF

米国ETFは初心者向け、おすすめ銘柄など資産運用に強い税理士が解説

2021年4月18日

米国ETFと聞くと、むずかしそうに思えるかもしれませんが、実際には投資初心者向けだと思います。

英語能力は特にいらないですし、市場が成長しているからです。

この記事では、米国ETFについて、投資家かつ税理士の坂根が解説します。

  • 米国ETFのおすすめ(よく取引される)銘柄は?
  • 米国ETFを買うのにおすすめの証券口座は?

ぜひ参考に、ご覧ください。

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米国ETFとは?

米国ETFとは?

米国ETFとは、簡単に言えば米国市場で上場されている投資信託です。

数百種類の株式や社債などに投資してくれるため、一つの銘柄を持つことで容易に分散投資ができるといったメリットがあります。

また、アメリカには、次の世界3大資産運用会社があります。

  • Black Rock(ブラックロック)
  • Vanguard(バンガード)
  • State Street(ステート・ストリート)

各社それぞれ競い合っているため、投資家からすれば低コストで資産運用できるというメリットがあります。

 

米国ETFのおすすめ銘柄は?

米国 ETFには何千種類もあり、何を買えば良いのか分からないと思います。今回は、おすすめ(よく取引される)銘柄をいくつかご紹介します。

  • VOO、IVV、SPY
  • VTI (Vanguard Total Stock Market Index Fund ETF)
  • VT (Vanguard Total World Stock Index Fund ETF)
  • VYM (Vanguard High Dividend Yield ETF)
  • PFF (iShares Preferred and Income Securities ETF)
  • QQQ (Invesco QQQ Trust Series 1)
  • GLDM(SPDR Gold MiniShares Trust)

もちろん失敗しても自己責任ですが、このあたりの銘柄は大きく失敗しにくいかと思います。

VOO、IVV、SPY

VOO、IVV、SPYは、S&P500に連動する銘柄です。

S&P500銘柄は、過去何十年にもわたって右肩上がりの成長を続けています。この何十年もの間世界経済を牽引してきたのは米国です。そのため、今後も米国市場が成長を続ける前提が崩れなければ、値上がりを期待できると言えます。

なお、この3つの銘柄はそれぞれ母体が異なります。

VOOはバンガード、IVVはBlackRock、SPYはState Streetが運用しています。この中で言うと、SPYはどちらかというと機関投資家向けで経費率が高めのため、個人投資家の観点ではVOOかIVVが良いでしょう。

 

VTI

VTIは、米国市場全体に投資を行う ETFです。

VOOやIVVはS&P500連動を目指した銘柄ですが、VTIは、小型株や成熟株などを含めた米国株市場全体に投資を行います。

リターンとしては個別株のような爆発力はありませんが、米国市場全体に投資を行うため、このETF1つで銘柄分散は十分と言えるでしょう。

そのため、多額のリスクを背負いたくない場面では私も保有しています。

 

VT

VTは、米国市場のみならず、世界全体に投資を行うETFです。

小型株、中型株、大型株どれも含むため、VTIより、さらに銘柄分散を行うことができます。

なお、世界全体といっても以下の図の通り、57.5%は米国株市場(2020年10月31日現在)のため、米国株中心になっています。

VYM

VYMは高配当銘柄を集めたETFです。

予想配当利回りが市場の平均を超える銘柄をメインに組み入れることとされており、Johnson & JohnsonやVerizon、AT&Tなどの高配当銘柄が多く組み入れられています。

価格はそこまで安定していない印象がありますが、経費率0.06%で多くの高配当銘柄に分散投資できるという点においては、配当金目的の投資をしたい方にとっては良いETFと言えるでしょう。

私も少しだけ持っています。

 

PFF

PFFもVYMと同じく高配当銘柄を集めたETFです。こちらは配当優先株式がメインのため、VYMより配当金は高めです。

上図の通り価格は割と安定しており、その一方で高い配当金を受け取れるため、債券のように安定的収入を得ることが期待できます。

ただし、リーマンショックやコロナショックのように、何かが起こると価格はかなり下がっているという注意点があります。また、経費率は0.46%と、VYMと比べると少し高めです。

以前は持っていましたが、値動きがほとんどないので、為替変動リスク等を考えると大してうまみが無いと思い、すべて手放しました。

 

QQQ

QQQは、NASDAQ100連動のETFです。

成長企業をメインに構成されており、アップル、マイクロソフト、Amazon、テスラ、Facebookなどが多く組み入れられています。

配当利回りは0.5%程度と高くありませんが、ここ数十年で凄まじい価格の上昇を遂げています。

短期で見ると下振れすることも多いですが、長期的に見た価格上昇率の魅力から、私も保有しています。

 

GLDM

GLDMは、金(ゴールド)を買いたい人向けのETFです。

金は資産を減らさないための投資先の1つとして人気ですが、現物で金を保有すると、場所の確保など多くの手間やコストがかかってしまいます。

そのため、手間いらずのペーパーアセット(ETF)であるGLDMが選択肢に上がります。

金のETFというと「GLD」が有名ですが、経費率が0.40%です。GLDMは後発組のため、経費率が0.18%と低く抑えられています。

 

米国ETFの経費率とトータルリターン、配当利回り

米国ETFの投資コストはどのぐらい低い?

米国ETFは銘柄によって経費率が異なりますが、先ほど説明したVTI、VOOは年0.03%です。

一方で、日本でかつて一番売れた投資信託と言われている「グローバルソブリン」と呼ばれる銘柄は、購入時に1.65%の手数料、換金時に0.5%、そして年間1.375%の手数料がかかります(詳しくは投資信託で大損!?おすすめしない理由を資産運用に強い税理士が解説しています)。

明らかに、日本の投資信託より投資コストを抑えることができます。

 

米国ETFの経費率とトータルリターン、配当利回り

上記でご紹介した米国ETFの経費率とトータルリターン、配当利回りをまとめました。

銘柄 経費率 5年トータルリターン 直近の配当利回り(税込)
VOO 0.03% 16.15% 1.57%
IVV 0.03% 16.14% 1.67%
SPY 0.09% 16.08% 1.65%
VTI 0.03% 16.64% 1.56%
VT 0.08% 13.72% 2.32%
VYM 0.06% 11.25% 3.30%
PFF 0.46% 5.30% 4.79%
QQQ 0.20% 24.98% 0.73%
GLDM 0.18% - -

出典:Bloombergの情報を基に2021年3月7日作成
URL:https://www.bloomberg.co.jp/

上記を見てわかる通り、配当利回りは4.79%と、PFFが突出しています。ただし、5年トータルリターンが5.3%と低く、また、経費率も0.46%と高めです。

そのため、PFFよりはキャピタルゲインも狙えるVYMの方が良いかもしれません。

また、QQQはグロース銘柄(成長銘柄)が多く含まれているため、5年トータルリターンが24.98%と突出しています。

経費率の高さと配当利回りの低さは目立ちますが、この成長率は目を見張るものがあります。

そのほか、比較的安全にいきたいのであれば、S&P500連動銘柄のVOOかIVV、米国市場全体に投資するVTIといったところでしょうか。経費率も0.03%と非常に低いです。

 

おすすめの証券会社はどこ?

どこの証券会社で口座開設するかは、手数料などを考えると重要な問題です。ただし、多くの方はDMM 株などのネット証券で良いでしょう。

店頭の証券会社(野村証券、みずほ証券など)でなくても上記の銘柄はどれも買い付けることができますし、手数料が格安です。

また、上記のように、5年トータルリターンは5%~25%であり、今後も経済成長していくことを考えれば、早く始めなければ大きくチャンスを逃してしまいます。

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税理士 / 坂根 崇真

【肩書】 税理士、㈳全国第三者承継推進協会 理事、その他 ㈱ 代表取締役 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE ほか 【プライベート】 プライベートでは株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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