
ポイント
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VTIの配当金利回りは1%、いくらもらえる?

VTIの配当金利回りは年間で概ね1%です。1回あたり60円~80円程の配当金を年4回もらうことができ、1口当たり、年間だいたい300円です。
また、支払い時期は3月、6月、9月、12月です。
直近の配当金の金額を表にすると次の通りです。
配当金支払日 | 配当基準日 | 配当落ち日 | 1口あたり分配金 | 円換算※ |
2021年6月29日 | 2021年6月25日 | 2021年6月24日 |
$0.68 |
74円 |
2021年3月30日 | 2021年3月26日 | 2021年3月25日 |
$0.67 |
73円 |
2020年12月30日 | 2020年12月28日 | 2020年12月24日 |
$0.78 |
85円 |
2020年9月30日 | 2020年9月28日 | 2020年9月25日 |
$0.67 |
74円 |
2020年6月30日 | 2020年6月26日 | 2020年6月25日 |
$0.70 |
76円 |
2020年3月31日 | 2020年3月27日 | 2020年3月26日 |
$0.61 |
67円 |
※配当金円換算額は1ドル110円で計算
VTIは2021年9月10日現在、1口231.92ドルですので、直近の年間分配金利回りは約1.2%です((0.68+0.67+0.78+0.67)÷231.92)。
このように、VTIの配当金利回りは決して高くはありませんが、売却益だけでなく、ある程度の配当金も見込むことができます。
VTIはどんなETF?
VTI(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(Vanguard Total Stock Market ETF))は2001年5月31日に世界三大運用会社の一つであるVanguard(バンガード)が設定したETF(上場投資信託)です。
CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指しており、アメリカの大型株から小型株まで、米国株式市場全体に投資を行います。3,500以上の銘柄に対して投資しているため、VTIに投資するだけでアメリカ株全体に分散投資することができ、近年、個人投資家の人気を集めています。
経費率(運用手数料)は0.03%と極めて低く、良心的なETFです。
VTIの構成銘柄
VTIは4,000近い銘柄に投資するETFであり、そのすべてをここに記載することはできません。
上位10銘柄は次のとおりであり、GAFAMを中心に構成されています。
構成比率順位 | ティッカー | 銘柄 |
1 | AAPL | Apple Inc. |
2 | MSFT | Microsoft Corp. |
3 | GOOGL | Alphabet Inc. |
4 | AMZN | Amazon.com Inc. |
5 | FB | Facebook Inc. |
6 | TSLA | Tesla Inc. |
7 | BRK.B | Berkshire Hathaway Inc. |
8 | NVDA | NVIDIA Corp. |
9 | JPM | JPMorgan Chase & Co. |
10 | JNJ | Johnson & Johnson |
表:2021年7月31日時点の上位10位の構成銘柄
上位10銘柄で23.6%が構成されており、うち、上位5社のGAFAMで18.4%です。
つまり、VTIは、GAFAMを中心に、米国株全体に投資するETFであることがわかります。
VTIの価格推移
図:VTIのチャート
VTIは2001年の設定以来、右肩上がりのチャートを描いています。
2008年のリーマンショックや2020年のコロナショックでは大きく株価が下落していますが、その後、数か月から数年かけて伸び続け、設定から20年たった今では価格が約4倍になりました。
今後も米国経済が世界をけん引し、成長し続ける限りは価格が伸びていくことが見込まれます。
VTIとVOO、VYMの比較
株価の伸びはVTIとVOOでほとんど変わりません。
なぜなら、VTIもS&P500連動ETF「VOO」も、どちらもGAFAMが中心に組み入れられているETFだからです。
どちらも約2割がGAFAMで構成されているので、実はリターンはほとんど変わりません。
画像:VTI、VOO、VYMの比較
若干VTIの方が上振れる時期もあれば、VOOの方が上振れる時期もあります。
正直、S&P500に投資したいならVOO、米国全体に投資したいならVTIという好みの問題かと思います。
なお、上記画像を見るとわかる通り、VYMは高配当銘柄が多いため、VTI、VOOと比べると株価の伸びは低めです。その代わり、配当金利回りは高いので配当金生活には向いています。
VTIで配当金を狙うかわりにFundsもアリ
VTIは比較的手堅いETFですが、単純にたくさんの株を買っているのと変わりません。そのため、当然ですが元本割れリスクがあります。
そのため、原則として元本割れしない、債券や年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリでしょう。
上場企業など、手堅い投資先にお金を貸し、年利1-3%の利息がもらえます。元本割れせず手堅く収入を増やしたい方にとっては良い選択肢の一つになると思います。
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VTIを購入するならどこの証券会社が良い?
VTIを購入するなら、米国ETFの買い付け手数料が無料のネット証券「SBI証券」が良いでしょう。
【比較】証券会社のおすすめはどこ?で証券口座の開設方法を解説していますので、これから口座開設される方はこちらの記事をご覧ください。