株式・ETF

【高配当】ベライゾンコミュニケーションズ(VZ)は利回り5%

2022年8月8日

投資家税理士 / 坂根 崇真

税理士、一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、株式会社坂根ホールディングス 代表取締役 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE、現代ビジネス ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

悩んでいる人
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)は高配当と聞いたことがありますが、配当利回りは何%でしょうか?

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の配当利回りは約5.5%と、高配当株として注目を集めている銘柄です。

配当金は年4回、2月、5月、8月、11月に1回あたり約90円で年間約360円もらえます。

この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。

ポイント

  • ベライゾン(VZ)の配当利回りは約5.5%
  • ベライゾン(VZ)は安定して高配当
  • 株価はここ5年横ばい
  • 19年連続増配しているが、配当性向は約50%とまだ増配余力はある
  • 株価下落リスクを避けたいなら、値動きせず年利1-3%の利息を得るFundsも選択肢としてアリ

関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説

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ベライゾン(VZ)の配当金は利回り5.5%の高配当

悩んでいる人
ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)って、どのくらい高配当なのでしょうか?

ベライゾンの配当利回りは直近5.5%と、高配当ETFであるVYM(約3%)やSPYD(約4%)、PFF(約5%)より高い水準です。

ベライゾンは19年連続で増配しているものの、配当性向は約50%とまだ増配の余力をのこしており、個人投資家に人気です。

ポイント

  • 配当金は年4回、2月、5月、8月、11月にもらえる
  • 1株当たりの配当金は約90円(年間360円)
  • 19年連続増配
  • 配当性向は約50%とまだ増配余力はある

配当金は年4回、2月、5月、8月、11月にもらえる

ベライゾンの配当金は年に4回もらえます。配当月は2月、5月、8月、11月です。

直近の配当金は0.64ドル(約90円)となっています。

8月5日時点の株価が44.95ドル(約6,200円)ですので、配当1回の利回りは約1.4%です。

だいたい1%強の利回りで年4回、年間では5%から6%の配当利回りとなっています。

基本的に年間の予想配当が4分割して支払われていますので、将来の配当額の見通しが立てやすいのもありがたいですね。

ベライゾン(VZ)の配当金推移

ベライゾン(VZ)の過去約40年の配当金推移は次の通りです。

支払開始日 配当金(USD) 配当金(円)
1984年05月01日 1.6 USD 222円
1984年08月01日 1.6 USD 222円
1984年11月01日 1.6 USD 222円
1985年02月01日 1.6 USD 222円
1985年05月01日 1.7 USD 236円
1985年08月01日 1.7 USD 236円
1985年11月01日 1.7 USD 236円
1986年02月01日 1.7 USD 236円
1986年05月01日 1.8 USD 250円
1986年08月01日 0.9 USD 125円
1986年11月01日 0.9 USD 125円
1987年02月01日 0.9 USD 125円
1987年05月01日 0.96 USD 133円
1987年08月01日 0.96 USD 133円
1987年11月01日 0.96 USD 133円
1988年02月01日 0.96 USD 133円
1988年05月01日 1.02 USD 141円
1988年08月01日 1.02 USD 141円
1988年11月01日 1.02 USD 141円
1989年02月01日 1.02 USD 141円
1989年05月01日 1.1 USD 152円
1989年08月01日 1.1 USD 152円
1989年11月01日 1.1 USD 152円
1990年02月01日 1.1 USD 152円
1990年05月01日 1.18 USD 164円
1990年08月01日 0.59 USD 82円
1990年11月01日 0.59 USD 82円
1991年02月01日 0.59 USD 82円
1991年05月01日 0.63 USD 87円
1991年08月01日 0.63 USD 87円
1991年11月01日 0.63 USD 87円
1992年02月03日 0.63 USD 87円
1992年05月01日 0.65 USD 90円
1992年08月03日 0.65 USD 90円
1992年11月02日 0.65 USD 90円
1993年02月01日 0.65 USD 90円
1993年05月03日 0.67 USD 93円
1993年08月02日 0.67 USD 93円
1993年11月01日 0.67 USD 93円
1994年02月01日 0.67 USD 93円
1994年05月02日 0.69 USD 95円
1994年08月01日 0.69 USD 95円
1994年11月01日 0.69 USD 95円
1995年02月01日 0.69 USD 95円
1995年05月01日 0.7 USD 97円
1995年08月01日 0.7 USD 97円
1995年11月01日 0.7 USD 97円
1996年02月01日 0.7 USD 97円
1996年05月01日 0.72 USD 100円
1996年08月01日 0.72 USD 100円
1996年11月01日 0.72 USD 100円
1997年02月03日 0.72 USD 100円
1997年05月01日 0.74 USD 102円
1997年08月01日 0.74 USD 102円
1997年11月03日 0.77 USD 107円
1998年02月02日 0.77 USD 107円
1998年05月01日 0.77 USD 107円
1998年08月03日 0.385 USD 53円
1998年11月02日 0.385 USD 53円
1999年02月01日 0.385 USD 53円
1999年05月03日 0.385 USD 53円
1999年08月02日 0.385 USD 53円
1999年11月01日 0.385 USD 53円
2000年02月01日 0.385 USD 53円
2000年05月01日 0.385 USD 53円
2000年07月21日 0.33846 USD 47円
2000年08月01日 0.04654 USD 6円
2000年11月01日 0.385 USD 53円
2001年02月01日 0.385 USD 53円
2001年05月01日 0.385 USD 53円
2001年08月01日 0.385 USD 53円
2001年11月01日 0.385 USD 53円
2002年02月01日 0.385 USD 53円
2002年05月01日 0.385 USD 53円
2002年08月01日 0.385 USD 53円
2002年11月01日 0.385 USD 53円
2003年02月03日 0.385 USD 53円
2003年05月01日 0.385 USD 53円
2003年08月01日 0.385 USD 53円
2003年11月03日 0.385 USD 53円
2004年02月02日 0.385 USD 53円
2004年05月03日 0.385 USD 53円
2004年08月02日 0.385 USD 53円
2004年11月01日 0.385 USD 53円
2005年02月01日 0.385 USD 53円
2005年05月02日 0.405 USD 56円
2005年08月01日 0.405 USD 56円
2005年11月01日 0.405 USD 56円
2006年02月01日 0.405 USD 56円
2006年05月01日 0.405 USD 56円
2006年08月01日 0.405 USD 56円
2006年11月01日 0.405 USD 56円
2007年02月01日 0.405 USD 56円
2007年05月01日 0.405 USD 56円
2007年08月01日 0.405 USD 56円
2007年11月01日 0.43 USD 59円
2008年02月01日 0.43 USD 59円
2008年05月01日 0.43 USD 59円
2008年08月01日 0.43 USD 59円
2008年11月03日 0.46 USD 63円
2009年02月02日 0.46 USD 63円
2009年05月01日 0.46 USD 63円
2009年08月03日 0.46 USD 63円
2009年11月02日 0.475 USD 66円
2010年02月01日 0.475 USD 66円
2010年05月03日 0.475 USD 66円
2010年08月02日 0.475 USD 66円
2010年11月01日 0.4875 USD 67円
2011年02月01日 0.4875 USD 67円
2011年05月02日 0.4875 USD 67円
2011年08月01日 0.4875 USD 67円
2011年11月01日 0.5 USD 69円
2012年02月01日 0.5 USD 69円
2012年05月01日 0.5 USD 69円
2012年08月01日 0.5 USD 69円
2012年11月01日 0.515 USD 71円
2013年02月01日 0.515 USD 71円
2013年05月01日 0.515 USD 71円
2013年08月01日 0.515 USD 71円
2013年11月01日 0.53 USD 73円
2014年02月03日 0.53 USD 73円
2014年05月01日 0.53 USD 73円
2014年08月01日 0.53 USD 73円
2014年11月03日 0.55 USD 76円
2015年02月02日 0.55 USD 76円
2015年05月01日 0.55 USD 76円
2015年08月03日 0.55 USD 76円
2015年11月02日 0.565 USD 78円
2016年02月01日 0.565 USD 78円
2016年05月02日 0.565 USD 78円
2016年08月01日 0.565 USD 78円
2016年11月01日 0.5775 USD 80円
2017年02月01日 0.5775 USD 80円
2017年05月01日 0.5775 USD 80円
2017年08月01日 0.5775 USD 80円
2017年11月01日 0.59 USD 82円
2018年02月01日 0.59 USD 82円
2018年05月01日 0.59 USD 82円
2018年08月01日 0.59 USD 82円
2018年11月01日 0.6025 USD 83円
2019年02月01日 0.6025 USD 83円
2019年05月01日 0.6025 USD 83円
2019年08月01日 0.6025 USD 83円
2019年11月01日 0.615 USD 85円
2020年02月03日 0.615 USD 85円
2020年05月01日 0.615 USD 85円
2020年08月03日 0.615 USD 85円
2020年11月02日 0.6275 USD 87円
2021年02月01日 0.6275 USD 87円
2021年05月03日 0.6275 USD 87円
2021年08月02日 0.6275 USD 87円
2021年11月01日 0.64 USD 88円
2022年02月01日 0.64 USD 88円
2022年05月02日 0.64 USD 88円
2022年08月01日 0.64 USD 88円

※1ドル139円換算

過去の推移を見ると減配となった時期もありました。

しかし、2004年以降はずっと増配を続けており、直近の配当金は1株当たり0.64ドルと、2004年からなんと66%も増えています。

20年弱でこれだけ増配を続けているため、投資家から強い人気を誇っています。

1株当たりの配当金は約90円(年間約360円)

ベライゾンの1株当たりの配当金は0.64ドルです。

円換算するとおよそ90円。年4回配当金が支払われるため、年間だと約360円です。

つまり、100株保有していれば年間3万6千円の配当金、1,000株保有していれば年間36万円の配当金をもらえます。このぐらいの金額になると生活がすこし豊かになりますね。

ベライゾンの配当金は安定して増配を続けているため、将来の配当金を計算しやすいと投資家から人気を集めています。

19年連続増配

ベライゾンの配当金は2004年の0.385ドル以降、19年連続で増配を続けています。

連続増配銘柄は雑誌やメディアなどで紹介されることも多く、投資家の知名度も高くなるため更に人気を集めて株価に良い影響を与えます。

また、同業のAT&Tの36年間連続増配記録が途切れて減配となったのに対し、ベライゾンはいまだに増配を続けている点も評価されています。

関連記事:【減配】AT&Tの配当金利回りは6%、株価の今後の予想は?

配当性向は約50%とまだ増配余力はある

ベライゾンの配当性向(利益のうち何%を配当金に回しているか)は約50%です(2022年7月執筆時点調べ)。

利益の半分程度を配当金に回していますが、今のところはまだ増配余力があると考えられます。

ただし、ベライゾンは年度によりますが配当性向が高く、2012年など配当性向が100%を超えていた時期もあります。

株主還元を行っていると言えば聞こえは良いですが、配当性向が高くなりすぎると今後は減配リスクや株価の暴落リスクが出てきます。

高配当株に投資するにあたって、配当性向は配当利回り以上に重要な指標ですので、高配当株に投資する際は必ずチェックしましょう。

ベライゾン(VZ)はどんな会社?

ベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)はアメリカニューヨーク州に本社をおく電気通信会社です。

日本でいうNTTやKDDIのような存在ですね。

ベライゾンという社名は「Veritas(ラテン語で真実という意味)」と「Horizon(地平線)」を合わせた言葉が由来となっています。

無線及び有線通信サービスをアメリカだけでなく世界で展開しており、通信キャリアではアメリカ国内シェアをAT&Tと競い合っています。

社名 Verizon Communications Inc.(ベライゾン・コミュニケーションズ)
本社 アメリカ(ニューヨーク州)
ティッカー VZ
設立年 1983年
決算期 12月31日
従業員数 約16万人
セクター Communications(通信業)
時価総額 1,940億ドル
直近配当利回り 5.54%
株価 46.19ドル
市場名 NYSE(ニューヨーク証券取引所)

※2022年7月31日時点筆者調べ

ベライゾン(VZ)の3つの特徴

ベライゾン(VZ)の特徴は次の3点です。

ポイント

  • 世界最大級の通信キャリアであり、安定した収益基盤を持っている
  • 高い配当利回りを維持している
  • ダウ工業株30種平均指数やS&P500の構成銘柄に組み入れられるほどの人気

世界最大級の通信キャリアであり、安定した収益基盤を持っている

ベライゾンは、1984年に当時アメリカ唯一の電話会社が解体された際に誕生したベル・アトランティックが2000年にGTEコーポレーションと合併して誕生した会社です。

主要な事業は通信キャリアです。携帯電話や固定電話などの通信回線の事業者のことを指し、日本でいうとNTTドコモやau(KDDI)ですので、安定した収益基盤を持っています。

ベライゾンは世界1位の経済大国アメリカの大手通信キャリアであり、事業はグローバル展開しており世界最大級の通信キャリアでもあります。

高い配当利回りを維持している

ベライゾンの特徴として、特に有名なのが高い配当利回りです。

直近配当利回りの5.5%というと、高配当ETFであるVYMの3%やSPYDの4%より高いです。

過去の配当利回りも4%から5%程度で推移していることが多く、リーマンショック時など株式市場全体が暴落した局面では配当利回りが7%を超える場面もありました。

ベライゾンは19年連続で増配を実施しており、安定して増配を続けているからこそ高い配当利回りを維持できています。

ダウ工業株30種平均指数やS&P500の構成銘柄に組み入れられるほどの人気

ベライゾンはアメリカの代表的な株式指数であるダウ工業株30種平均指数やS&P500指数にも採用されています。

S&P500指数は500銘柄ですが、ダウ工業株30種平均指数の構成銘柄はわずか30銘柄です。

通信業で採用されているのは2022年7月現在ベライゾンだけとなっており、通信株を代表する銘柄であると言えます。

また、財務の健全性も重視されている高配当ETF「HDV」の上位組入銘柄や「VYM」、「SPYD」に多く組み入れられている(2022年7月時点)ことからも、その人気ぶりが伺えますが、こういった株式指数に採用されていると、その指数に連動するインデックスファンドに自動的に買われることになるため株価にとってもプラスです。

関連記事:【初心者向け】S&P500の買い方を投資家税理士が解説

ベライゾン(VZ)の事業内容

ベライゾン(VZ)の主力事業は次の3つです(決算資料に記載されているセグメント別)。

ポイント

  • コンシューマ事業(一般消費者向けサービス)
  • ビジネス事業(企業や政府機関向けサービス)
  • メディア事業→2021年に撤退

コンシューマ事業(一般消費者向けサービス)

携帯電話の通信料や携帯機器の販売がベライゾンの主な売上です。

業績は安定しており、携帯キャリアのシェアではAT&Tとトップを競っています。

ビジネス事業(企業や政府機関向けサービス)

ベライゾンは世界中に通信サービスを提供しているため、世界各国の企業や公的機関などを顧客としています。

売上としては通信事業(コンシューマ事業)に及びませんが、ビジネス事業も業績は安定しており、ベライゾンの高配当を支えています。

メディア事業

ベライゾンが2017年にアメリカYAHOO!の主要事業を買収するなどして注目を集めたのがメディア事業です。

ただし、2021年にメディア事業部門ベライゾンメディアを投資会社に売却しており、現在はメディア事業からは撤退しています。

同業であるAT&Tも同じくメディア事業から撤退しており、通信企業の多角化経営の難しさを表す事象となりました。

関連記事:【減配】AT&Tの配当金利回りは6%、株価の今後の予想は?

その他

AT&Tは通信事業がやはり主力です。そして、固定通信事業ではアメリカ国内向けだけでなく、世界中の企業や公的機関向けにサービスを展しています。

上記の他にも、海底ケーブルをはじめ世界中に通信ケーブルを張り巡らしているネットワーク事業や昨今のサイバー攻撃などで急激に需要を増しているセキュリティ事業などがあります。

ベライゾン(VZ)の株価推移

ベライゾン(VZ)の株価推移

画像:ベライゾン(VZ)の5年間株価推移

ベライゾンの株価推移を見てみると、過去5年は45ドルから60ドル程度と横ばいで推移しています。

5年前に50ドルほどだった株価はアメリカ株式市場が好調だったこともあり、2020年始めには60ドル以上に上昇しました。

しかし、その後コロナショックにより50ドル付近まで下落しています。

コロナショック以降の世界各国の金融緩和による株式市場への資金流入で再び60ドルを超える株価まで上昇しましたが、その後は下落しており、2022年7月現在は45ドル程度まで下がっています。

ベライゾン(VZ)の株価推移4つの特徴

ベライゾン(VZ)の株価推移をみると、次の4つの特徴が挙げられます。

ポイント

  • 株価はここ5年横ばい
  • コロナショック時の下げ幅は小さい
  • VYMより株価の安定性が高い
  • AT&Tより過去5年のパフォーマンスが良い

株価はここ5年横ばい

ベライゾンの株価は、ここ5年は概ね横ばいで推移しています。

通信事業であり、グロース株のように年率数十パーセントも業績が伸びる企業ではないため上値は限られていますが、高配当銘柄のため、下落局面では配当目的の買いが入るため株価の動きは大きくはありません。

短期で株価が2倍、3倍になるような銘柄ではないため、キャピタルゲインを大きく狙う銘柄ではなく、長期保有で配当金を年々受け取るのに適した銘柄ということが株価からも分かります。

コロナショック時の下げ幅は小さい

ベライゾンは下落局面に強い銘柄です。

そのことは次の通り、コロナショック時の株価の値動きにも表れています。

ベライゾン(VZ)、VOO、QQQの5年間株価比較

画像:ベライゾン(VZ)、VOO、QQQの5年間株価比較

オレンジ=ベライゾン(VZ)、青=VOO(S&P500指数連動ETF)、赤=QQQ(ナスダック100指数連動ETF)です。

コロナショック時にベライゾンの株価は60ドル程度から約50ドルまで下落しました。およそ17%の下落幅です。

対してS&P500指数やナスダック100指数は同時期に30%程度下落しています。

コロナショック時のような株式市場全体が売られる局面でも、ベライゾンの株価の下落は他に比べて小さかったです。

高配当を狙った買い需要があったものと思われますが、ディフェンシブな銘柄であることがわかります。

VYMより株価の安定性が高い

ベライゾン(VZ)とVYMの株価比較

画像:ベライゾン(VZ)、VYMの5年間株価比較

オレンジ=ベライゾン(VZ)、青=VYMです。

ベライゾンとアメリカの代表的な高配当ETFであるVYMの株価推移を比較すると、過去5年間の株価上昇率ではVYMが上回っていますが、株価の安定性という点ではベライゾンに軍配が上がります。

株価チャート全体を見ると、明らかにオレンジのベライゾンの方が上下の変動が少ないです。

そのため、コロナショックのあった2020年前半までで見ると、ベライゾンの株価はVYMのパフォーマンスを上回っています。

今後もこの傾向が続くのであれば、株式市場全体が下落する局面ではVYMよりもベライゾンの方が強いと言えそうです。

関連記事:VYMの配当金はいつ、いくらもらえる?高配当ETFによる資産運用

AT&Tより過去5年のパフォーマンスが良い

ベライゾン(VZ)とAT&T(T)の株価比較

画像:ベライゾン(VZ)、AT&T(T)の5年間株価比較

オレンジ=ベライゾン(VZ)、赤=AT&T(T)です。

ベライゾンの同業であるAT&T(T)と株価推移を比較すると、チャートを一目みて分かるとおり、全体を通してベライゾンのパフォーマンスはAT&Tを上回っています。

AT&Tも世界的な通信キャリアでアメリカ国内でも高いシェアを持つ高配当銘柄ですが、過去5年間の株価パフォーマンスはベライゾンが圧勝しています。

AT&Tは36年間の連続増配記録も途切れてしまいましたので、チャートを見るとベライゾンの方が魅力的に映りますね。

関連記事:【減配】AT&Tの配当金利回りは6%、株価の今後の予想は?

ベライゾン(VZ)の株価の将来性3つのポイント

ベライゾンの将来的な株価を予測するうえでのポイントは次の3つです。

ポイント

  • 業績が安定しているため暴落リスクは高くない
  • 5G事業でどれだけシェアを獲得できるか
  • 増配を続けられるか

業績が安定しているため暴落リスクは高くない

ベライゾンの業績は安定しており、新規参入がむずかしい業界のため株価の突然の暴落リスクは高くないと考えられます。

通信事業は幅広い地域に膨大な回線や基地局などを設置する必要があるため、多額の設備投資が必要です。

そのため、新規参入が極めて難しく、事実アメリカの通信キャリアは大手3社でほぼ全てのシェアを独占しています。

このことが安定した業績に繋がっており、業績推移を見ても過去3年の売上高は1,300億ドル程度で安定しており、それは利益を見ても同様です。

不況期にも強いディフェンシブ銘柄のため、相場環境が悪い時期でも株価の下落は比較的小さく、ある日突然、極端な暴落が起こる可能性は高くないでしょう。

5G事業でどれだけシェアを獲得できるか

ベライゾンは2021年にメディア事業を50億ドルで売却しており、この資金を5G向けの通信網整備などに投資する予定です。

今後5G市場が拡大していくことが確実視されていますが、どれだけシェアを獲得できるかに今後の成長がかかっています。

AT&Tなど他社も5Gの事業拡大を目指しており、既に競争は激化しています。ベライゾンがどれだけ5G事業を成長させられるかで今後の株価が大きく変わってくると考えられます。

増配を続けられるか

ベライゾンの将来の株価を考える上で業績予想はもちろん重要ですが、投資家としては配当がどうなるかも気になります。

実際、同業のAT&Tは減配を発表したことで株価が下落しました。

ベライゾンは19年連続で増配を続けていますが、今後も増配が続くかどうかは多くの投資家が注目しています。

ベライゾン(VZ)保有者の声

実際にベライゾンの株を保有している投資家の口コミを調べてみました。

直近の株価下落に対するコメントもあるものの、株価が落ちれば配当利回りが上がるため、株価が下がったタイミングで買っている投資家が多いようです。

また、高配当株らしく、配当金が安定的に入ることを喜ぶコメントも多く見られました。

ベライゾン(VZ)は高配当株として人気の銘柄

ベライゾンはアメリカ高配当株として人気のある銘柄です。

アメリカ株と聞くと外国の株なんて一般人は取引できないんじゃないの?と思う方もいますが、SBI証券なら、日本からでも簡単にベライゾンの株を買うことができます。

アメリカという人口が増加している世界でも数少ない先進国で、高い通信キャリアシェアを獲得しているベライゾン。

安定した業績を持つ高配当株で、19年もの間増配を続けている銘柄です。

配当金という不労所得を得たい方にとっては投資を検討する価値のある銘柄と言えるでしょう。

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元本割れを避けたいならFunds

ベライゾンは比較的値動きの少ない銘柄ですが、それでも株式投資のため、元本割れリスクは当然抱えています。

株価下落リスクを避けて不労所得を手に入れたいなら、値動きせず年利1-3%の利息を得るFundsも選択肢としてアリでしょう。

上場企業等にお金を貸すことで利息をもらえます。大きく儲けることはできませんが、コツコツお小遣いが手に入ります。

関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説

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投資家税理士 / 坂根 崇真

税理士、一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、株式会社坂根ホールディングス 代表取締役 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE、現代ビジネス ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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投資家税理士 / 坂根 崇真

税理士、一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、株式会社坂根ホールディングス 代表取締役 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE、現代ビジネス ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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