株式・ETF

TECLの株価は2年で10倍、チャートと構成銘柄は?

2022年8月28日

悩んでいる人
レバレッジETF「TECL」の株価は2年で10倍になったと聞いています。チャートや構成銘柄はどうなっているんでしょうか?簡単に1億円到達できるのでしょうか?

TECLはハイリスクハイリターンのETFであり、株価は他のETFと比べてはるかに変動が激しいです。

TECLは、アップル(AAPL)マイクロソフト(MSFT)と言ったテクノロジーセクターに投資を行い、これらの日々の値動きの3倍の投資成果を目指します

値動きが激しく、売買のタイミングによっては大きく稼げるため、1,000万円が1億円になったという方も。しかし、失敗すれば一発退場レベルで資金を失う投資先です。

この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。

ポイント

  •  TECLはテクノロジーセクターに投資する3倍レバレッジのETF
  •  株価は2年で10倍のリターンや1年で4分の1の暴落など変動が激しい
  •  TECLを買うなら米国ETFの手数料が格安のSBI証券
  • コツコツ安全に稼ぎたいなら年利1-3%の利息をもらえるFundsも検討

関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説

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TECLはテクノロジーセクターに投資する3倍レバレッジETF

TECLは、テクノロジーセクターに投資する3倍レバレッジのETFです。簡単に言うと、手数料をいくらか支払うことで自己資金の3倍の投資を行います。

TECLは、2020年から2021年の終わりまでの2年間で株価が約10倍になるなど、ハイリターンを狙えるETFとして個人投資家から近年人気を集めています

ティッカー TECL
正式名称 ディレクション・デイリー・テクノロジー・ブル3Xシェアーズ(Direxion Daily Technology Bull 3X Shares)
投資先数 77銘柄(XLKの構成銘柄数を参照)
運用会社 Direxion
市場 NYSE Arca
ベンチマーク テクノロジー・セレクト・セクター指数
設定年月日 2008年12月17日
経費率 0.95%
直近の配当利回り 約0.6%
株価 45.33ドル
純資産額 約22億ドル
取扱証券会社 SBI証券など

※2022年8月13日時点

関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説

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TECLの特徴を3つ挙げると次の通りです。

ポイント

  •  経費率が高い
  •  資産総額は小さい
  •  ハイリスクハイリターン

経費率が高い

TECLの経費率は0.95%と高いです。

経費率とはETFに投資する際にかかる運用手数料のことですが、簡単に言うと投資額に対して年間0.95%の手数料がかかるということです。

人気の米国ETFと比較すると、たとえばS&P500指数連動ETF「VOO」の経費率は0.03%です。

この数値を考えるとTECLの経費率の高さがわかりますね。

しかし、S&P500指数3倍レバレッジETF「SPXL」など他のレバレッジETFも、どれも経費率が1%近辺のものが多いです。

レバレッジETFに投資するのであれば、このくらいの経費率はかかってくると考えた方がいいでしょう。

関連記事:【SPXL】S&P500レバレッジ3倍ETFは買うべきか

資産総額は小さい

TECLの資産総額は約22億ドルと小さいです。

S&P500指数連動ETF「VOO」の資産総額は2,704億ドル、米国全体に投資するETF「VTI」は2,681億ドルですから、これらの10分の1以下しかありません。

一般的に、ETFの資産総額は大きい方が良いと言われています。それは、資産総額が大きいと、次のようなメリットがあるからです。

ポイント

  • 経費率を抑えられる
  • 銘柄の入替がしやすい
  • 繰上償還されにくい

事実として、資産総額が大きいVOOVTIは経費率が低く、資産総額が小さいTECLは経費率が高くなっています。

ただ、TECLも資産総額が約22億ドル(約3,000億円)と、日本で人気のひふみ投信の2倍以上の規模ですから、決して小さすぎるわけではありません。

多少の経費率を許容できるのであれば、ETFの投資先として特に問題はないと考えられます。

関連記事:【不調】ひふみ投信、ひふみプラスが終わったと言われる理由を税理士が解説

ハイリスクハイリターン

TECLは、ハイリスクハイリターンなETFです。

TECLは、ただでさえ値動きの激しいテクノロジーセクターに3倍のレバレッジをかけて運用しているため、かなり値動きが大きいです。

通常のテクノロジーセクターに投資するより3倍儲けられる可能性もありますが、タイミングを間違えば3倍以上損する可能性もあります。

金融取引の経験が豊富であり、投資タイミングを見極められなければ大損する可能性があります。

関連記事:米国レバレッジETFを長期保有してはいけないカンタンな理由

TECLの構成銘柄(組み入れ銘柄)一覧

TECLはテクノロジーセクターの銘柄に投資するETFであり、上位10銘柄は次の通りです。

ティッカー 会社名 構成比率
APPL Apple 24.55%
MSFT Microsoft(マイクロソフト) 22.43%
NVDA Nvidia 4.13%
V Visa Incorporation 3.81%
MA Mastercard 3.18%
AVGO Broadcom Limited 2.33%
CSCO Cisco 2.08%
ACN Accenture Plc-A 2.07%
ADBE Adobe 2.03%
CRM Salesforce.com 1.93%

※2022年6月30日時点

また、セクターの詳細は次の通りです。

セクター 構成比率
Software 33.56%
Technology Hardware & Peripherals 25.66%
Semiconductors & Equipment 19.13%
IT Services 16.43%
Communications Equipment 2.96%
Electronic Equipment & Components 2.27%

なお、TECLの組入比率11位以降の銘柄は運用会社であるDirexionのHP上に公開されていません。

代わりに、TECLのターゲットとなっている「テクノロジー・セレクト・セクター指数」に連動した成果を目指すETF「XLK」の構成銘柄を参考に見てみると次の通りです。

(参考)テクノロジー・セレクト・セクター指数連動ETFであるXLKの構成銘柄

銘柄名 ティッカー 組入比率 業種
Apple Inc.(アップル) AAPL 24.28% コンピュータ・周辺機器
Microsoft Corporation(マイクロソフト) MSFT 22.05% ソフトウェア
NVIDIA Corporation NVDA 4.62% 半導体・半導体製造装置
Visa Inc. Class A V 3.57% 情報技術サービス
Mastercard Incorporated Class A MA 3.09% 情報技術サービス
Broadcom Inc. AVGO 2.29% 半導体・半導体製造装置
Adobe Incorporated ADBE 2.11% ソフトウェア
Accenture Plc Class A ACN 2.05% 情報技術サービス
Cisco Systems Inc. CSCO 1.96% 通信機器
Salesforce Inc. CRM 1.91% ソフトウェア
Texas Instruments Incorporated TXN 1.72% 半導体・半導体製造装置
Qualcomm Incorporated QCOM 1.7% 半導体・半導体製造装置
Advanced Micro Devices Inc. AMD 1.63% 半導体・半導体製造装置
Intel Corporation INTC 1.5% 半導体・半導体製造装置
Intuit Inc. INTU 1.39% ソフトウェア
Oracle Corporation ORCL 1.25% ソフトウェア
International Business Machines Corporation IBM 1.22% 情報技術サービス
PayPal Holdings Inc. PYPL 1.18% 情報技術サービス
Automatic Data Processing Inc. ADP 1.07% 情報技術サービス
ServiceNow Inc. NOW 1.03% ソフトウェア
Applied Materials Inc. AMAT 0.96% 半導体・半導体製造装置
Analog Devices Inc. ADI 0.94% 半導体・半導体製造装置
Micron Technology Inc. MU 0.72% 半導体・半導体製造装置
Lam Research Corporation LRCX 0.71% 半導体・半導体製造装置
Fiserv Inc. FISV 0.65% 情報技術サービス
Fidelity National Information Services Inc. FIS 0.63% 情報技術サービス
Synopsys Inc. SNPS 0.59% ソフトウェア
KLA Corporation KLAC 0.57% 半導体・半導体製造装置
Cadence Design Systems Inc. CDNS 0.53% ソフトウェア
Autodesk Inc. ADSK 0.51% ソフトウェア
NXP Semiconductors NV NXPI 0.49% 半導体・半導体製造装置
Amphenol Corporation Class A APH 0.48% 電子装置・機器・部品
Roper Technologies Inc. ROP 0.47% ソフトウェア
TE Connectivity Ltd. TEL 0.44% 電子装置・機器・部品
Paychex Inc. PAYX 0.44% 情報技術サービス
Motorola Solutions Inc. MSI 0.43% 通信機器
Microchip Technology Incorporated MCHP 0.41% 半導体・半導体製造装置
Enphase Energy Inc. ENPH 0.41% 半導体・半導体製造装置
Global Payments Inc. GPN 0.39% 情報技術サービス
HP Inc. HPQ 0.37% コンピュータ・周辺機器
Cognizant Technology Solutions Corporation Class A CTSH 0.37% 情報技術サービス
Fortinet Inc. FTNT 0.36% ソフトウェア
Keysight Technologies Inc KEYS 0.31% 電子装置・機器・部品
ON Semiconductor Corporation ON 0.3% 半導体・半導体製造装置
Arista Networks Inc. ANET 0.29% 通信機器
Corning Inc GLW 0.29% 電子装置・機器・部品
EPAM Systems Inc. EPAM 0.26% 情報技術サービス
ANSYS Inc. ANSS 0.25% ソフトウェア
Gartner Inc. IT 0.25% 情報技術サービス
CDW Corp. CDW 0.24% 電子装置・機器・部品
Monolithic Power Systems Inc. MPWR 0.23% 半導体・半導体製造装置
Broadridge Financial Solutions Inc. BR 0.2% 情報技術サービス
Hewlett Packard Enterprise Co. HPE 0.2% コンピュータ・周辺機器
VeriSign Inc. VRSN 0.19% 情報技術サービス
Teledyne Technologies Incorporated TDY 0.19% 電子装置・機器・部品
Paycom Software Inc. PAYC 0.19% ソフトウェア
Skyworks Solutions Inc. SWKS 0.18% 半導体・半導体製造装置
SolarEdge Technologies Inc. SEDG 0.18% 半導体・半導体製造装置
Zebra Technologies Corporation Class A ZBRA 0.18% 電子装置・機器・部品
Trimble Inc. TRMB 0.18% 電子装置・機器・部品
FLEETCOR Technologies Inc. FLT 0.18% 情報技術サービス
Tyler Technologies Inc. TYL 0.17% ソフトウェア
NetApp Inc. NTAP 0.17% コンピュータ・周辺機器
Seagate Technology Holdings PLC STX 0.17% コンピュータ・周辺機器
STATE STREET INSTITUTIONAL LIQ STATE STR 964WKM90 0.16% その他
Teradyne Inc. TER 0.16% 半導体・半導体製造装置
Western Digital Corporation WDC 0.16% コンピュータ・周辺機器
Jack Henry & Associates Inc. JKHY 0.15% 情報技術サービス
Akamai Technologies Inc. AKAM 0.15% 情報技術サービス
NortonLifeLock Inc. NLOK 0.14% ソフトウェア
PTC Inc. PTC 0.13% ソフトウェア
Citrix Systems Inc. CTXS 0.13% ソフトウェア
Qorvo Inc. QRVO 0.12% 半導体・半導体製造装置
F5 Inc. FFIV 0.11% 通信機器
Juniper Networks Inc. JNPR 0.1% 通信機器
Ceridian HCM Holding Inc. CDAY 0.09% ソフトウェア
DXC Technology Co. DXC 0.07% 情報技術サービス

これらの構成銘柄から、次の3つの特徴が挙げられます。

ポイント

  •  アップルマイクロソフトの2銘柄で47%(上位10銘柄で計70%)と偏りあり
  •  銘柄数の分散が少ない
  •  値動きが激しい銘柄ばかりではない

アップルとマイクロソフトの2銘柄で47%(上位10銘柄で計70%)と偏りあり

TECLはアップルマイクロソフトの2銘柄で47%と、かなり偏りがあります。

約半分を2銘柄が占めるので、TCELの株価はこの2社の株価の値動きに大きく左右されます。

また、上位10銘柄で全体の約70%を占めているため、TCELに投資する場合はこの上位10銘柄に何が含まれているかを把握しておきましょう。

関連記事:マイクロソフト(MSFT)は配当金利回り1%、株価は今後どうなる?

銘柄数の分散が少ない

TECLの投資先は、構成銘柄数が全部で77銘柄と分散が少ないです。

他の代表的なETFの場合、VTIは4,076銘柄でVOOは503銘柄のため、TECLの分散銘柄数はかなり少ないことがわかります。

また、構成銘柄もVTIVOOは様々なセクター(業種)の銘柄が含まれていますが、TCELはテクノロジーセクターしか構成銘柄に入っていません。

そのため、TECLは分散性が低い一極集中型のETFと言えます。

関連記事:VTIの配当金利回りは1%、VOOやVYMと比べた強みは?

値動きが激しい銘柄ばかりではない

テクノロジーセクターといえば値動きの激しい銘柄ばかりのイメージがありますが、TECLは、値動きが激しい銘柄ばかりで構成されているわけではありません。

全体の47%を占めているアップルマイクロソフトは、創業40年以上であり、安定した成長のもと連続増配も達成してきている企業です。

また、テクノロジーセクターの中でも比較的安定した値動きをしている銘柄です。

その他にも、VISA(ビザ)やMastercard(マスターカード)、シスコシステムズなど安定している企業が上位10銘柄に含まれており、構成銘柄自体に大きなリスクがあるわけではないことがわかります。

関連記事:【配当利回り0.5%】アップル(Apple株)の買い方等を解説

TECLの株価推移(チャート)

TECLの設定来(2008年以降)の株価推移は次の通りです。

TECLの設定来株価チャート

画像:TECLの設定来株価チャート(2022年8月13日時点)

TECLの株価推移から、次の3つが読み取れます。

ポイント

  •  株価は変動が激しい
  •  投資タイミングによっては大きく利益を得られる
  •  失敗すれば一発退場レベルで資金を失う

株価は変動が激しい

TECLの株価推移を見ればわかるとおり、3倍レバレッジとなっている分、株価の変動はかなり激しいです。

とくにコロナショック以降の株価の変動はすさまじく、株式市場が暴騰する場面では大暴落し、回復局面ではコロナショック前を大幅に超える株価の値上がりを見せています。

投資タイミングによっては大きく利益を得られる

株価の変動が激しいということは、投資タイミングによっては大きく利益を得られる可能性があると言うことです。

TECLの株価推移を見ると、2020年のコロナショック時の底値は約7.42ドルですが、その後の株式市場の暴騰を受け、TECLも一時91.04ドルとなりました。

もし、底値で買っていたとしたら10倍以上になっていました。

ナスダック100指数連動ETF「QQQ」は最大約2倍くらいの値上がりだったため、投資タイミングによっては5倍の差が出ていました。

このように、投資タイミングを見極められる投資上級者であれば、TECLは大きく利益を得られる可能性がある投資先です。

関連記事:最強ETFの一角?QQQは買うべきか、構成銘柄など解説

失敗すれば一発退場レベルで資金を失う

TECLは失敗すれば一発退場レベルで資金を失う危険性があります。

確かに大きく利益を得るチャンスはありますが、それ以上に資金を大きく失ってしまうリスクも大きいです。

コロナショックでは株価は4分の1程度になり、2022年の下落局面においても、3分の1以下まで下落しました。

十分な知識と相場に対する自信がないと、手を出すと大きく資金を失う可能性があります。

たとえば、2021年夏頃にレバレッジ系ETFであるSPXLやTECLが高いリターンを背景にSNS等で話題になりました。

しかし、2021年夏時点だとTECLの株価はすでに高値をつけていて、この時点で買い向かうにはかなりのリスクを伴いました。

上昇相場が続いているうちに売り抜けられた人もいますが、2022年8月現在、未だ最高値に及びません。そのため、このタイミングでレバレッジ系ETFを知って初めて買った人の多くはかなり損をしており、資金が半分程度になっています。

多くの人の間で話題になっている時点で、買うタイミングとしては遅いと一般的に言われますが、レバレッジ系ETFは失敗したときの損も大きいため、手を出すにしても少額の資金で投資するのが良いでしょう。

TECLとSOXL、その他のETFとの比較

悩んでいる人
テクノロジーセクターレバレッジの「TECL」と半導体セクターレバレッジの「SOXL」など他のETFと比較するとどう違うのでしょうか?

TECLは過去のパフォーマンスが素晴らしく、過去5年で見るとSOXLなど他のレバレッジETFより高い成果を上げています。

ただし、レバレッジETFに特有の「指数と乖離している」側面が見受けられるため、投資する際はその点を念頭に置いておきましょう。

TECLとSOXLの比較

テクノロジーセクターレバレッジETFの「TECL」と半導体セクターレバレッジETFの「SOXL」の5年間株価推移を比較すると次の通りです。

TECLとSOXLの株価比較

画像:オレンジ=テクノロジーセクターレバレッジ「TECL」、青=半導体セクターレバレッジ「SOXL」の5年間株価比較

値動きは非常に似通ったものになっていますね。

半導体セクターレバレッジの「SOXL」の構成銘柄は、NVDA(エヌビディア)、AVGO(ブロードコム)、AMD、インテルなど、TECLと共通の銘柄も多くあります。

値動きだけ見て強いて言えば、TECLの方がSOXLより変動幅が小さいように見受けられますが、共通銘柄が多く含まれているため、そこまで大きな違いは無いと考えられます。

TECLとS&P500連動ETF「VOO」の比較

TECLとS&P500連動ETF「VOO」の5年間株価推移を比較すると次の通りです。

TECLとVOOの株価比較

画像:オレンジ=「TECL」、青=S&P500指数連動ETF「VOO」の5年間株価比較

大人気のS&P500指数がほとんど値動きが無いように見えてしまうのは衝撃ですね。

それだけ、TECLの値動きが激しいということであり、投資初心者が手を出すのは危険なETFとも言えます。

長期的に上がるだろうと考えていても、投資初心者のうちは大きな含み損が出た場合、耐えられないことがほとんどです。

投資経験の浅いうちは、まずはS&P500指数連動ETF「VOO」など、市場の平均的な値動きに慣れるところから始めた方が良いでしょう。

VOOS&P500指数に連動した成果を目指しているETFですので、米国経済全体の動きを反映しているといえます。

一方で、TECLは投資経験が豊富で短期トレードでも利益を出していきたい人に向いているETFです。

関連記事:VOOの配当金利回りは1%、配当金生活をするのはむずかしい

TECLとテクノロジーセクター「XLK」の比較

テクノロジーセクター3倍ETF「TECL」とテクノロジーセクターETF「XLK」の5年間株価推移を比較すると次の通りです。

TECLとXLKの株価比較

画像:オレンジ=「TECL」、青=「XLK」の5年間株価比較

XLKはテクノロジー・セレクト・セクター指数に連動するETFであり、TECLはこれに3倍のレバレッジをかけているETFです。

3倍レバレッジをかけているだけあり、やはりTECLの荒い値動きが目立ちます。

また、株価の値動きを比較すると、明らかに3倍に見えない値動きをしており、TECLは指数と乖離しているように見受けられます。

過去5年の株価の伸び率は素晴らしい成果

TECLの過去5年の株価の伸び率は、他のETFと比較してもわかるように、2年で10倍以上と素晴らしい成果をあげています。

また、2022年からの下落相場でかなり値は下げているものの、それでも5年前から持っていると仮定すれば、今なおVOOやXLKを圧倒的に上回っているパフォーマンスです。

そのため、過去5年だけみればTECLのリターンはS&P500指数を大幅に上回っており、TECL1本で大きく稼ぐことができました。

TECLは「日々の」3倍の値動きを目指すものであり長期保有には向いていない

TECLなどのレバレッジETFは「日々の」値動きの3倍の成果を目指すETFです。

プラスに振れるかマイナスに振れるか1日の値動きを予測し、その3倍の値動きを目指すETFであって、1か月後や1年後の値動きの3倍で連動するわけではないということです。

また、経費率が高いため、下落相場はもちろん、横ばい相場でも株価を下げていくため長期保有に向いていません

XLKとの比較でわかる通り、長期保有すればするほど指数との乖離が生じる可能性が高くなるため、TECLはリスクを知ったうえで短期投資するのに向いている銘柄です。

関連記事:米国レバレッジETFを長期保有してはいけないカンタンな理由

TECLの配当金はいついくらもらえる?

TECLの配当頻度はばらつきがあり、最大で年4回、3月、6月、9月、12月に支払われ、年間配当利回りは約0.6%です。

ポイント

  •  配当金は最大で年4回、3月、6月、9月、12月にもらえる
  •  1口当たりの配当金は約15円
  •  配当金が出るとは限らない

配当金は最大で年4回、3月、6月、9月、12月にもらえる

TECLの配当金は、3月・6月・9月・12月と最大で年4回もらえますが、もらえない月もあります。

VOOVTIなど一般的なETFでは配当月にほぼ確実に配当金が見込めます。

一方で、TECLはレバレッジETFということもあり、配当金に関してはもらえない月もあります。そのため、配当金はそもそも無いと考えておく方が良いでしょう。

TECLは配当金(インカムゲイン)を目的として投資するETFではなく、売却益(キャピタルゲイン)を目的としたETFです。

TECLの配当金推移

TECLの過去5年の配当金推移は次の通りです。

配当金支払日 配当金( USD) 配当金(円)
2017年12月27日 0.279 USD 38円
2018年6月26日 0.19 USD 26円
2018年10月2日 0.194 USD 26円
2019年3月26日 0.111 USD 15円
2019年10月1日 0.071 USD 9円
2019年12月31日 0.433 USD 60円
2020年3月31日 0.116 USD 16円
2020年12月17日 0.281 USD 39円
2021年12月16日 0.112 USD 15円

※1ドル139円換算

年4回の配当金を想定すると、次の期間は配当金がありませんでした。

ポイント

<配当金の支払いがなかった月>

  • 2018年の3月と12月
  • 2019年の6月
  • 2020年の6月と9月
  • 2021年の3月と6月と9月

その時の経済動向によって違いますが、配当金があるかないかの確率は50%くらいです。

そして、1口当たりの配当金は直近の配当月を見てみるとたったの15円(配当利回り0.3%)です。

毎月配当金が欲しいなら高配当ETF「PFF」などを選びましょう。

TECLの配当金の支払い頻度はまちまちであり、安定的な配当金は見込めないと考えたほうが良いです。

関連記事:【配当金利回り4.2%】PFFによる配当生活は簡単に到達できる?

TECLの株価は今後どうなる?

TECLは株価の変動が大きく「日々の」3倍の値動きを目指すETFのため長期保有には向いていません。

しかし、長期で見ても右肩上がりの株価推移となっているため、今後の成長を期待する方が多いのも事実です。

今後どうなるかはわかりませんが、次の3つは注視しておくと良いでしょう。

ポイント

  • Appleやマイクロソフトなど上位組入れ銘柄の株価が今後も伸びるか
  • 一般的に、金利が上がると株価に逆風のため金利も要チェック
  • 金利上昇は長期的に続く可能性もある

Appleやマイクロソフトなど上位組入れ銘柄の株価が今後も伸びるか

TECLの株価は、AppleやMicrosoft(マイクロソフト)など上位組入れ10銘柄(全体の計70%)の株価推移が大きく影響してきます。

とくに、2銘柄で47%を占めるAppleとMicrosoft(マイクロソフト)の影響は大きいため、2社の決算や最新ニュースは投資タイミングや売却タイミングを考えるうえで事前によく調べておいたほうが良いでしょう。

なるべく、決算日前にTECLを買うようなリスクの高いタイミングではなく、決算が出揃い、ある程度方向性が見えてから投資した方が安全です。

一般的に、金利が上がると株価に逆風のため金利も要チェック

一般的に金利が上がると株価には逆風です。

なぜなら、金利が上がると債券などの利回りが上がり、かつ、株と比べてリスクが低いため、これらの商品の魅力が増します。

そのため、金利が上がると株式は売られる傾向があります。

比較的安全な債券の利回りが高くなるなら、わざわざリスクの高い株式投資をするより、債券比率を高くして自分の資産の安定性を高めたいですよね。

市場参加者の多くがそのロジックで株式市場が動いていくことを予想するため、一般的に金利が上がれば株式の上値は重くなっていきます。

また、TECLを構成しているテクノロジーセクターはより金利上昇の逆風を受けやすいです。なぜなら、金利上昇の逆風はPER(株価収益率)の高い銘柄ほど受けやすく、テクノロジーセクターはPERの高い銘柄が多いからです。

金利上昇はTECLにとって逆風ですので、金利が上がるとTECLの株価は下がる可能性が高いです。

金利上昇は長期的に続く可能性もある

2021年から2022年8月現在まで金利が上昇していますが、金利上昇は長期的に続いていく可能性があります。

これは、今後数年から数十年にわたってインフレが続いていく可能性があるのが一つの原因です。

コロナ前までは、約40年間にわたってアメリカの長期金利は下落を続けてきました。しかし、2021年頃から下落トレンドを抜け、長期金利は上昇傾向になっています。

インフレ率も40年ぶりに高い数値を記録しており、過去の記録を振り返ると、インフレ率が下がったとしてもインフレが再度起きてしまう可能性も高いです。

また、世界的に脱炭素の流れとなっており、原油などのエネルギー供給設備への投資を減少させるため原油高になりやすく、原油高が続くと一般的にインフレを警戒しだすようになります。

インフレ懸念が出ると金利は上昇しやすくなるため、TECLの株価は長期にわたって低迷する可能性があります。

TECLを買うならSBI証券

TECLは人生を一発逆転できるくらい値動きの激しいETFであり、魅力ある一面を持っています。

もちろん、一発退場リスクもあるため、投資する場合は許容できるリスクの範囲内で検討しましょう。

TECLはSBI証券で簡単に買うことができます。

為替手数料が他社を圧倒する格安水準であり、かつ、売買手数料も安いです。取引も簡単にできるため、わたしもメインで使っている証券会社です。

証券口座をこれから開設する方はこちらの記事をご覧ください。

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資産を失いたくないならFunds

TECLは値動きが激しく、元本割れリスクが他の個別株やETFと比べても圧倒的に高いです。

もし、年利1-3%で満足でき、かつ、元本割れリスクを避けたいのであればFundsも投資先の選択肢としてあがります。

上場企業等にお金を貸して利息をもらう投資方法であり、株と異なり値動きしないため、ローリスクミドルリターンを狙うことができます。

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投資家税理士 / 坂根 崇真

【肩書】 新宿税理士事務所 代表税理士 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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