マイクロソフト(MSFT)の配当利回りは約1%です。
「GAFAM」の一角として米国株式市場をけん引しており、ここまで堅調に成長してきた企業ですが、ここ5年で株価はなんと4倍。
配当金も16期連続増配と、キャピタルゲイン(売却益)もインカムゲイン(配当)も狙える優良銘柄として人気です。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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マイクロソフト(MSFT)の配当利回りは約1%
マイクロソフト(MSFT)は高配当とまではいきません。
ただし、マイクロソフト(MSFT)は株価の伸びに目が行きがちですが、配当利回りこそ約1%と高くはないものの、配当金が16期連続増配と、意外と配当金も出している銘柄です。
株価が素晴らしく伸びており、その分配当利回りが低く見えてしまっているだけであり、配当金は着実に伸びています。
ポイント
- 配当金は年4回、3月、6月、9月、12月にもらえる
- 1株当たりの配当金は年間約340円
- 配当金は16期連続増配
- 配当性向は約40%のため、増配余力あり
配当金は年4回、3月、6月、9月、12月にもらえる
配当金の支払い月は3月、6月、9月、12月の年4回です。
1回あたり約86円の配当金を年4回もらうことができるため、1株あたり年間約340円もらえます。
マイクロソフト(MSFT)の配当金推移
マイクロソフト(MSFT)の過去約20年の配当金推移は次の通りです。
支払日 | 配当金(USD) | 配当金(円) |
2003年3月7日 | 0.072 USD | 10円 |
2003年11月7日 | 0.16 USD | 22円 |
2004年9月14日 | 0.072 USD | 10円 |
2004年12月2日 | 3.08 USD | 428円 |
2005年3月10日 | 0.08 USD | 11円 |
2005年6月9日 | 0.08 USD | 11円 |
2005年9月8日 | 0.08 USD | 11円 |
2005年12月8日 | 0.08 USD | 11円 |
2006年3月9日 | 0.09 USD | 12円 |
2006年6月8日 | 0.09 USD | 12円 |
2006年9月14日 | 0.09 USD | 12円 |
2006年12月14日 | 0.1 USD | 13円 |
2007年3月8日 | 0.1 USD | 13円 |
2007年6月14日 | 0.1 USD | 13円 |
2007年9月13日 | 0.1 USD | 13円 |
2007年12月13日 | 0.11 USD | 15円 |
2008年3月13日 | 0.11 USD | 15円 |
2008年6月12日 | 0.11 USD | 15円 |
2008年9月11日 | 0.11 USD | 15円 |
2008年12月11日 | 0.13 USD | 18円 |
2009年3月12日 | 0.13 USD | 18円 |
2009年6月18日 | 0.13 USD | 18円 |
2009年9月10日 | 0.13 USD | 18円 |
2009年12月10日 | 0.13 USD | 18円 |
2010年3月11日 | 0.13 USD | 18円 |
2010年6月10日 | 0.13 USD | 18円 |
2010年9月9日 | 0.13 USD | 18円 |
2010年12月9日 | 0.16 USD | 22円 |
2011年3月10日 | 0.16 USD | 22円 |
2011年6月9日 | 0.16 USD | 22円 |
2011年9月8日 | 0.16 USD | 22円 |
2011年12月8日 | 0.2 USD | 27円 |
2012年3月8日 | 0.2 USD | 27円 |
2012年6月14日 | 0.2 USD | 27円 |
2012年9月13日 | 0.2 USD | 27円 |
2012年12月13日 | 0.23 USD | 31円 |
2013年3月14日 | 0.23 USD | 31円 |
2013年6月13日 | 0.23 USD | 31円 |
2013年9月12日 | 0.23 USD | 31円 |
2013年12月12日 | 0.28 USD | 38円 |
2014年3月13日 | 0.28 USD | 38円 |
2014年6月12日 | 0.28 USD | 38円 |
2014年9月11日 | 0.28 USD | 38円 |
2014年12月11日 | 0.31 USD | 43円 |
2015年3月12日 | 0.31 USD | 43円 |
2015年6月11日 | 0.31 USD | 43円 |
2015年9月10日 | 0.31 USD | 43円 |
2015年12月10日 | 0.36 USD | 50円 |
2016年3月10日 | 0.36 USD | 50円 |
2016年6月9日 | 0.36 USD | 50円 |
2016年9月8日 | 0.36 USD | 50円 |
2016年12月8日 | 0.39 USD | 54円 |
2017年3月9日 | 0.39 USD | 54円 |
2017年6月8日 | 0.39 USD | 54円 |
2017年9月14日 | 0.39 USD | 54円 |
2017年12月14日 | 0.42 USD | 58円 |
2018年3月8日 | 0.42 USD | 58円 |
2018年6月14日 | 0.42 USD | 58円 |
2018年9月13日 | 0.42 USD | 58円 |
2018年12月13日 | 0.46 USD | 63円 |
2019年3月14日 | 0.46 USD | 63円 |
2019年6月13日 | 0.46 USD | 63円 |
2019年9月12日 | 0.46 USD | 63円 |
2019年12月12日 | 0.51 USD | 70円 |
2020年3月12日 | 0.51 USD | 70円 |
2020年6月11日 | 0.51 USD | 70円 |
2020年9月10日 | 0.51 USD | 70円 |
2020年12月10日 | 0.56 USD | 77円 |
2021年3月11日 | 0.56 USD | 77円 |
2021年6月10日 | 0.56 USD | 77円 |
2021年9月9日 | 0.56 USD | 77円 |
2021年12月9日 | 0.62 USD | 86円 |
2022年3月10日 | 0.62 USD | 86円 |
2022年6月9日 | 0.62 USD | 86円 |
2022年9月8日 | 0.62 USD | 86円 |
※1ドル139円換算
1株あたりの配当金は1回あたり0.62ドル(約86円)で、2022年8月6日現在の株価が282.91ドル(約39,000円)と、配当利回りは1回あたり0.2%のため多くはないですね。
1株当たりの配当金は年間約340円
マイクロソフト(MSFT)の配当金は1回あたり0.62ドル(約86)円のため、年4回、1年間で約340円です。
配当利回りが3%あるVYMなどの高配当ETFと比べると当然低いため、「もらえるだけ良いか」くらいに考えておくと良いかもしれません。
関連記事:VYMの配当金はいつ、いくらもらえる?高配当ETFによる資産運用
配当金は16期連続増配
画像:マイクロソフト(MSFT)の配当金推移
マイクロソフトは2005年以降増配を続けており、2021年12月までで16期連続増配です。
マイクロソフトは株価の伸びに注目されがちですが、このように、隠れた増配銘柄となっています。
これだけ増配を続けているのに配当利回りが約1%と高くないのは、それだけ株価の伸びが良いからですね。
配当利回りは配当金÷株価で算出されるため、株価が伸びれば当然利回りは下がります。ただ、マイクロソフトの株を買って持っておけば1株当たりの配当金は増配を続けていたということです。
配当性向は約40%のため、増配余力あり
マイクロソフトは16期連続増配をしているため、さすがに配当性向は約40%と高くなっています(利益のうち40%を配当金に回しています)。
ただし、他の高配当銘柄だとAT&Tが約60%、MO(アルトリアグループ)が約80%のため、マイクロソフトはまだまだ増配する余力があります。
関連記事:【減配】AT&Tの配当金利回りは6%、株価の今後の予想は?
マイクロソフト(MSFT)はどんな会社?
マイクロソフト(MSFT)は1981年に、ビル・ゲイツ氏とポール・アレン氏が設立した世界的に有名なソフトウェア会社です。
パソコンのOSとして誰もが知る「Windows」、「ワード(Word)」や「エクセル(Excel)」といったOfficeソフトは世界中で10億人を超える人に利用されています。
社名 | Microsoft Corporation |
本社 | アメリカ(ワシントン州) |
ティッカー | MSFT |
設立日 | 1981年6月25日 |
決算月 | 6月30日 |
従業員数 | 約19万人 |
セクター | テクノロジー |
時価総額 | 2.1兆ドル |
直近配当利回り | 0.88% |
株価 | 282.91ドル |
市場名 | NASDAQ |
※2022年8月6日時点筆者調べ
マイクロソフトの特徴を3つ挙げると次の通りです。
ポイント
- 競争優位性のあるビジネスを展開
- 圧倒的な資金力がある
- 手掛けるメイン事業が成長している
競争優位性のあるビジネスを展開
パソコンと言えば「Windows」と言うほど日本でも人気ですね。
また、Officeソフト(ExcelやWord等)も既に膨大な利用者が存在するため、企業間での共通言語となっています。
もちろん、マイクロソフト(MSFT)の製品が常に世界で一番優れているというわけではなく、これまでにもOfficeソフトと同程度の品質で価格が安いものや、Officeソフトより機能の優れた競合製品は登場してきました。
ただし、既に世界中の共通言語となっているOfficeソフトを使用しないことは商取引上非効率でしかなく、浸透せず、圧倒的な地位を有しています。
最近ではソフトウェア販売をサブスクリプションに変え、非正規品対策をしたり、クラウドサービスであるAzure(アジュール)が成功した事で利益を伸ばしています。
圧倒的な資金力がある
マイクロソフト(MSFT)はGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)の一角を占めている世界的大企業です。
事業投資にも積極的で、これまで多くの成功を収めてきました。
しかし、その裏では多くの失敗もしています。過去にはAppleの音楽プレーヤー「iPod」に対抗して販売した音楽プレーヤーの「Zune(ズーン)」などありましたが、iPodには結局敵わず、日本での販売も行われませんでした。
そのような失敗も、本業で驚異的な利益を上げているマイクロソフトだからこそ成せることです。
関連記事:【配当利回り0.5%】アップル(Apple株)の買い方等を解説
手掛けるメイン事業が成長している
マイクロソフト(MSFT)は多くのサービスを展開していますが、近年は特にクラウドサービスである「Azure(アジュール)」、ビジネス用SNSの「Linkedin(リンクトイン)」が伸びています。
マイクロソフトと言えばWindowsやOffice(Excel、Word等)のイメージが強いですが、他の事業も順調に成長しています。
マイクロソフト(MSFT)の株価推移
画像:マイクロソフト(MSFT)の株価5年推移
マイクロソフト(MSFT)は過去5年だけで見ても株価が右肩上がりなのがわかります。
直近のコロナショックでは調整していますが、すぐに高値を更新する値動きをみせています。
ポイント
- 直近5年で株価は約4倍
- 自社株買いに積極的
直近5年で株価は約4倍
画像:マイクロソフト(MSFT)、VOO、QQQの5年間株価比較
オレンジ色がMSFT、青色がS&P500指数連動ETFのVOO、赤色がNASDAQ100連動指数ETFのQQQです。
MSFTは堅調に業績を伸ばし、株価は各インデックスETFを上回る値動きをしています。かなり魅力的ですね。
5年間の株価の上昇 | |
MSFT | 約4倍 |
VOO(S&P500連動ETF) | 約1.5倍 |
QQQ(NASDAQ100連動ETF) | 約2倍 |
自社株買いに積極的
マイクロソフト(MSFT)は自社株買いに積極的な企業です。
自社株買いとは、企業が発行した株式を自ら買い戻し、市場に流通している株式の量を減らす行為の事です。
市場に流通する株式が減ればEPS(1株当たりの利益)が高くなるため、一般的に株価が値上がりします。
上記の画像はマイクロソフト(MSFT)の株式総数の推移ですが、一貫して減少傾向です。このことから、MSFTは定期的に自社株買いを行い、株主還元を行っていることがわかります。
マイクロソフト(MSFT)の株価は今後どうなる?
確実なことは言えませんが、成長を続けている会社ですので、長期目線ではまだまだ株価が伸びていく可能性はあるでしょう。
マイクロソフトのビジネスは競合他社が簡単にシェアを奪えるものではありません。
そのため、安定して業績および株価の伸びが期待できる銘柄の一つと言えます。
株価は長期目線では成長を続ける可能性が高い
マイクロソフト(MSFT)のビジネスは、競合他社が簡単にシェアを奪えるものではなく、今後も10年、20年と長期的に成長を見込んでいる方が多いです。
仮に脅威になり得る競合企業が出てきたとしても、豊富な資金力があるため、M&Aによって買収し、業績を拡大していくことも可能です。
また、昨今注力しているクラウド分野については、市場シェアがAmazonのAWSに次いで2位ですが、次の図の通り、Amazonが横ばいなのに対してマイクロソフト(MSFT)は右肩上がりの成長を続けています。
このように、マイクロソフトの提供するサービスの成長が期待できるため、長期的に株価も堅調に伸びていく可能性が高いです。
もちろん、短期目線ではコロナ禍で新規雇用を減らしたりリストラを行うこと等によって、業績が一時的には悪化する可能性があります。
また、次のような株価にとってプラスになる要素、マイナスになる要素があるため、短期的に株価が暴落する可能性はゼロではありません。
- FRBによるインフレ抑制
- ウクライナ情勢
- コロナ感染再拡大
- 機関投資家による空売り
- 景気後退懸念 など
しかし、基本的に株価は決算の結果で形成されることを前提に考えれば、長期目線ではマイクロソフト(MSFT)の株価は引き続き右肩上がりでの成長を期待できます。
マイクロソフト(MSFT)の株保有者の評価
マイクロソフトの株を保有している方のコメントを集めました。
株主への配慮が高いのが $MSFT やな。配当も出すし、自社株買いもよくする。だから株価が高い。
— 投資教育のシバイヌ(親分) (@yasutaketin) December 7, 2021
MSFTから配当金、ありがたくいただきました😄長く保有しよう(^^)$MSFT pic.twitter.com/BsoBRU99CK
— こつこつシープ (@positivetry0315) September 15, 2021
$MSFT から配当金入りました。
長期保有銘柄です。 pic.twitter.com/MSJ0O1ZBtz— プリメーラ (@16WK7CPnvAjDsxR) December 13, 2021
好意見の方が目立ちますね。
また、マイクロソフト(MSFT)の株を保有している方にインタビューしてみました。
<インタビュー内容>
マイクロソフト(MSFT)は投資初心者の方にもおすすめの投資先です。
過去5年のキャピタルゲイン(値上がり益)としては、S&P500指数やNASDAQ100指数を上回るパフォーマンスを出してきました。
また、インカムゲイン(配当利益)という観点では配当利回りが約1%のため、近い将来に配当金生活をしたいという目的にはあわないでしょう。ただし、16期連続増配しており、配当性向もまだ40%程度と今後も増配は見込めるため、10年後には高配当化する可能性があります。
また、直近の株価の調整は長期目線では心配しなくて良いと考えています。
少なくとも10年後、現在のFRBの利上げの事を話題にしている投資家はいないでしょう。
不確実性が高いところに投資妙味があります。個別株投資はインデックスETFに比べてリスクはありますが、その分リターンも期待できます。
個別株投資を検討する中で、業績の安定したマイクロソフト(MSFT)への投資は始めやすい投資先だと考えていますので、初めての一歩として検討してみてはいかがでしょうか。ご自身の目的によって投資手法は様々ですが、弱気相場だからという理由で投資を控える事は機会損失だと考えています。
このように、絶大な信頼を抱いていました。
もちろん、マイクロソフトへの投資も単なる株式投資ですので、毎日値動きしますし元本割れリスクは決してゼロにはなりません。
元本割れリスクが怖いなら、原則元本割れせず年利1-3%もらえるFundsの選択肢もアリでしょう。上場企業等にお金を貸し、ほったらかしで元本+利息をもらえます。
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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