定期預金は、満期を迎えると普通預金に振り込まれる「自動解約」か、再度定期預金として繰り越される「自動継続」となります。
定期預金の平均金利は年0.003%と非常に低いため、解約後の運用先としてはS&P500指数連動ETF「VOO」、上場企業等にお金を貸して年利1-3%の利息をもらう「Funds」が人気です。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
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定期預金は満期になったらどうなる?
定期預金は、満期になると普通預金に切り替わる「自動解約」もしくは再度定期預金に預け入れられる「自動継続」となります。
放っておくと自動継続で再度定期預金に預け入れられてしまう可能性がありますので、いま定期預金に預けている方は満期になったらどうなるのか、銀行に確認しておきましょう。
満期になったら「自動解約」か「自動継続」
定期預金は、満期になると「自動解約」もしくは「自動継続」となります。
満期後の処理 | 満期になるとどうなる? |
自動解約 | 定期預金のお金が普通預金に振り込まれる |
自動継続 | 今までと同じ期間、新たに定期預金として繰り越される |
ただし、一言で「定期預金」といっても、人によって次の事柄がすべて異なります。
- 商品名
- 預入期間
- 金利
- 満期時に自動解約になるか自動継続になるか など
そのため、もし現在定期預金に預けているお金がある場合、満期になった際「自動解約」か「自動継続」のどちらになるかは銀行に事前に確認しておく必要があります。
「自動解約」されると普通預金に振り込まれる
定期預金は、契約時に自動解約型か自動継続型が決まっている商品もあれば、自分で選択する商品もあります。
自動解約型の定期預金であれば、満期日に定期預金が解約され、指定した普通預金の口座に元本と利息分が振り込まれます。
普通預金に切り替わるため定期預金と比べれば金利は下がりますが、制限なく出金できるようになります。
いまどき定期預金では利息がまったく付きませんので、基本的には「自動解約」が良いでしょう。
たとえば、年利1~3%の利息が欲しいなら「Funds」で達成可能です。
Fundsは上場企業等にお金を貸して年間1~3%の利息をもらう投資ですが、株式投資と違って値動きがないため、株価の変動におびえる必要なく、定期預金同様にほったらかしでOKです。
また、お金を貸す相手もメルカリなどの上場企業や三菱UFJ銀行など財務基盤がしっかりしている会社に限定されています。年利1~3%程度ですので、多く稼ぐことはできませんが、定期預金よりは高い利息を狙えます。
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「自動継続」されると再度定期預金として繰り越される
自動継続型の定期預金は、満期が到来する前に解約手続きをしなければ、再度定期預金として繰り越されてしまいます。
また、再度定期預金に預け入れられる場合、次の通り「元利自動継続」と「元金自動継続」の2つのタイプが存在します。
自動継続される場合のパターン | どうなる? |
元利自動継続 | 元本と利息分が新たな定期預金の元本になる |
元金自動継続 | 最初に預けた元本だけが新たな定期預金の元本になる |
なお、継続後の金利は銀行や商品によって異なります。
自動継続型の定期預金であっても、満期前に手続きを行う事で継続を終了する事ができることが一般的ですが、手続き方法は銀行によって異なりますので確認が必要です。
「元利自動継続」は預金分と利息分が新たな定期預金の元本になる
元利自動継続では、預金分と税引き後の利息分が新たな定期預金の元本になります。
利息分も元本に加えられるため、複利の効果が得られます。
参考
利息に対しては税金が天引きされ、20.315%(所得税15.315%、住民税5%)の税金が引かれた金額が入ります。
たとえば、100万円の預金が年利0.3%で1年後に満期を迎えたときの利息は100万円×0.3%=3,000円ですが、税引き後の利息は2,390円(3,000円×(1-20.315%)となります。
その後、元利自動継続で定期預金に再度預け入れる場合は、元本+利息の100万2,390円が定期預金として繰り越されます。
「元金自動継続」は預金分だけが、新たな定期預金の元本になる
元金自動継続では預金の元本部分だけが新たな定期預金の元本となり、利息分は普通預金に振り込まれます。
100万円の定期預金で年利0.3%の場合には、税引き後2,390円の利息が普通預金に振りこまれ、元本の100万円は再度新たな定期預金に繰り越されます。
ただし、やはり定期預金の利率は低すぎるため、Fundsなど別の運用方法に切り替えるのが良いでしょう。
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定期預金は満期になったら手続き等はどうなる?
定期預金が満期になったらどうなるか、次の4つについて解説します。
- 定期預金の満期後、放置するとどうなる?
- 定期預金の満期後の手続きはいつまでにすればよい?
- 定期預金の満期日はどのように確認できる?
- 定期預金を満期前に解約することはできる?
定期預金の満期後、放置するとどうなる?
定期預金は満期後、自動解約されて普通預金に振り込まれるか、自動継続で定期預金として繰り越されます。
ただし、定期預金・普通預金に預けたまま10年間取引がないと休眠口座になってしまいます。
休眠口座になると金融機関から預金保険機構に移管され、最後はNPO法人などの活動に活用されます(時効で自分のお金ではなくなります)。
2022年現在は休眠口座になったとしても金融機関に出金手続きをすれば払い出しは可能ですが、今後どうなるかはわかりませんので、なるべく放置せず、引き出しておいた方が安全でしょう。
定期預金の満期後の手続きはいつまでにすればよい?
基本的には手続き不要です。
自動解約型の定期預金の場合、手続きせずとも満期が来た際に自動的に普通預金口座に移動されます。また、自動継続型の定期預金で、定期預金を継続したい場合も手続きは不要です。
しかし、自動継続型であっても、満期で解約したい場合は、手続きが必要です。
手続きの期限や方法は銀行によって異なるため、契約している金融機関に確認しておきましょう。
定期預金の満期日はどのように確認できる?
満期日の確認方法は銀行によって異なりますが、次の方法が一例として挙げられます。
- 郵送で事前に案内が来る
- 登録したメールアドレスに事前通知が来る
- インターネットバンキングの機能で確認する
- 実店舗で確認が必要な場合もある 等
満期日を忘れてしまった場合は、契約している金融機関に確認しましょう。
定期預金を満期前に解約することはできる?
定期預金の満期前の解約は、金利が下がりますが一般的に可能です。
「中途解約」と呼ばれ、当初の契約時の金利よりも低い金利が適用された利息がついて解約されます。ただし、キャンペーン金利の場合は、中途解約の条件が厳しい場合があるため事前確認が必要です。
定期預金は低金利ですので、解約できるなら早く解約してしまって良いでしょう。
関連記事:なぜ、定期預金は早く解約すべきか?解約デメリットなし
もし、定期預金に再度預けるなら金利が高い銀行はどこ?
どこもたいして変わりませんが、2022年9月現在、新生銀行が年利0.3%(期間は1年間)が比較的高いです。ただし、口座開設後3か月以内の1回限り、中途解約不可などの条件付きです。
FundsやS&P500指数連動ETF「VOO」などと比べると魅力は劣ります。
銀行別の定期預金の金利を比較すると
2022年9月時点の定期預金の金利を比較すると次の通りです。
金融機関 | 商品名 | 年利(%) | 預け入れ期間 |
新生銀行 | スタートアップ円定期預金(1年もの) | 0.30% | 1年 |
ソニー銀行 | 円定期預金 | 0.01~0.20% | 1ヶ月~10年 |
ゆうちょ銀行 | 定期預金 | 0.002% | 1ヶ月~5年 |
三菱UFJ銀行 | スーパー定期 | 0.002% | 1ヶ月~10年 |
※金利や預入期間、条件等は変更があるため、実際に選ぶ際は各銀行のホームぺージ等でご確認ください。
定期預金はペイオフの制度により、1,000万円までなら元本割れしない金融商品ですのでほぼゼロ金利であり、正直どこも大差はありません。
新生銀行の金利は比較的高いですが、厳しい条件が設けられています。
新生銀行
2022年9月時点で、新生銀行は年利0.3%と比較的高い金利の定期預金「スタートアップ円定期預金(1年もの)」を提示しています。
ただし、対象として新規口座開設後3ヶ月以内、自動解約型、預入期間1年、基本的に中途解約不可といった条件があります。
その他の銀行でも定期預金で年利が0.3%近い商品はたまにありますが、対象、預入年数、預入金額などの条件付きの商品が多いです。
これらの定期預金は、銀行の口座開設数を増やす事を目的としたキャンペーン型の定期預金であり、単発です。
キャンペーン型の定期預金は元本保証があり比較的高い金利の商品ですが、条件が多く、預入期間が短く、同じ金利で自動継続型にできないなど、長期的に高い金利での運用はできません。
たったの金利0.3%で中途解約できないのも痛いです。
ソニー銀行
2022年9月時点で、ソニー銀行では預入期間に応じて年利0.01%〜0.20%に変わる円定期預金を提示しています。
ソニー銀行の年利は預入期間が長い程高くなり、年利を最大の0.20%にするには10年の預入期間が条件となります。
一方で、定期預金を中途解約すると、解約タイミングによって適用金利が0.01%以下になるケースもあります。
これは、長期預入条件で契約し、中途解約する事で早期に高い利息を得る事に対する対策です。
その他、ソニー銀行と同様にネット銀行では0.01%〜0.02%台と、メガバンク等と比べれば高い金利ではありますが、このように厳しい条件が設けられていることが一般的です。
というか、10年預け入れて年利0.2%では全く魅力的ではありません。100万円預けても年間2,000円ですから、無いに等しいレベルです。
トヨタ自動車の株の配当金でさえ年3%ですから、定期預金に預け入れるくらいであれば多少のリスクをとっていくべきでしょう。
関連記事:トヨタ自動車の配当金利回りは何%?100株でいつ、いくらもらえる?
ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行
ゆうちょ銀行、三菱UFJ銀行の定期預金の金利は0.002%と、ゼロに等しいレベルです。
100万円の年利0.002%だと1年間で税引き後の利息が16円にしかなりません。
これなら普通預金に預けておき、いつでも引き出せるようにしておいた方がマシでしょう。
また、たとえばFundsでは三菱UFJ銀行に年利1%でお金を貸すキャンペーンがありました。
ペイオフは無いため、万が一のときには預金のようには保護されませんが、株と違って元本が値動きせず、預金より高い金利を得られるため投資初心者から人気を集めています。
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外貨建て定期預金は見かけの金利は高いがおすすめしない
外貨建ての定期預金は全くお勧めしません。ハイリスクローリターンだからです。
「米ドル建て」「南アフリカランド建て」「メキシコペソ建て」など、多くの種類の外貨建ての定期預金があり、これらは円建ての定期預金の金利より高く設定されています。
通貨によって異なりますが、高いと年利10%を超えるものもあります。
ただし、次の2点の理由によりおすすめできません。
ポイント
- 元本割れリスクが高い
- ペイオフの制度が無い
元本割れリスクが高い
通貨によりますが、一般的に利率が高い通貨ほど元本割れする可能性が高いです。
たとえば、南アフリカランド建ての預金の金利は10%を上回っていることが多いですが、次のように、長期で見ると対円で大きく変動しています。
画像:南アフリカランド/円
ここ5年はそれなりに安定していますが、他の国からの借金があったり赤字国家であるなど経済的なリスクを抱えているため、高い金利で資金の国外流出を防いでいるという事情があります。
トルコも経済崩壊しましたし、「預金だから安全」というわけではありません。
ペイオフの制度が無い
外貨建て預金はペイオフの対象ではありません。
円建ての定期預金であれば1,000万円まで国が保証してくれるペイオフの制度があり、これが預金の最大のメリットと言えますが、外貨建ての預金はペイオフの対象になりません。
「外貨建て預金は安全」ではなく、ハイリスクローリターンの金融商品です。
関連記事:なぜ外貨預金はおすすめしない?銀行以外すすめない4つの理由
定期預金解約後の人気運用先3選
最近だと上場企業等にお金を貸して利息をもらうFundsが人気です。株と異なり値動きせず、年利1-3%をもらうことができるため投資初心者に人気です。
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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- 米国ETF(上場投資信託)
- 債券
- Funds
米国ETF(上場投資信託)
近年、米国ETF(上場投資信託)が個人投資家から人気を集めています。
アメリカの株式市場は日本と比べてはるかに大きいため、ETFの手数料がかなり安いです。
たとえば米国の有名な株価指数S&P500指数に連動する成果を目指すETF「VOO」は経費率(手数料)がたったの0.03%です。
また、米国高配当ETF「VYM」(配当利回り約3%)も経費率0.06%と、ほぼ無いに等しいレベルです。
SBI証券であれば、売買手数料、為替手数料ともに国内最安水準でこれらに簡単に投資することが可能です。
関連記事:【初心者向け】S&P500の買い方を投資家税理士が解説
債券
会社や国が発行する、社債や国債といった「債券」は株と違って値動きしません。
会社の倒産リスク等はもちろんありますが、信用力ある会社の社債等であれば、預金より高い利息をもらうことができ、元本割れリスクも高くありません(一般的に、上場企業の社債しか出回っていません)。
ネット証券だと社債を取り扱っている証券会社は多くありませんが、SBI証券は比較的取り扱いがあります。
Funds
Fundsも社債同様に、会社にお金を貸して利息をもらう投資方法です。
お金の貸出先はメルカリ等の上場企業や大阪王将、三菱UFJ銀行など財務基盤が安定している会社に絞っているため、金利は1%~3%と決して高くはありませんが、預金よりはよほど高い金利を得ることができます。
定期預金は儲からない
定期預金の金利はほぼゼロで、まったく儲かりません。
年利1~3%の運用であればトヨタ自動車株の配当金や「Funds」で達成可能です。
Fundsは上場企業等にお金を貸して年間1~3%の利息をもらう投資ですが、株と違って値動きがないため、株価の変動や為替の影響に怯える必要はなく、ほったらかしでOKです。
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