投資に絶対はありません。ファンドによるので一概には言えませんが、一般の方向けで言えばおすすめはしません。
ヘッジファンドは富裕層向けのため多くの人にとって無縁です。また、ヘッジファンド型投資信託を買うぐらいならS&P500指数連動ETFのVOOなどで良いでしょう。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- ヘッジファンドは相場が上がっていても下がっていても利益を得ることを目的とする
- ヘッジファンドはだいたい1口1億円程度からのため、多くの方にとっては無縁
- ヘッジファンドの注意点
- 手数料が高い
- 損する可能性もある
- ヘッジファンドのリスク
- 過去のいいところだけ切り取って見せられていないか
- 何十本もあった投資信託のうち、生き残っている投資信託のみで利益計算されていないか
- 情報が少ないけど良さそうと思わせられていないか
- 元本割れリスクはもちろんあるので、原則元本割れしない年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリ
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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ヘッジファンドとは?
ヘッジファンドとは、相場が上がっているときも下がっているときも利益を得ることを目的とした私募の投資手法です。
ファンド(簡単に言うと、お金を集めて運用する会社)は大きく3種類あります。
ファンドの種類 | 目的 |
インデックスファンド | 投資で得られる利益を、市場平均(S&P500や日経平均など)に近づけることを目的とする |
アクティブファンド | 市場平均を超える成果を得ることを目的とする |
ヘッジファンド | 相場が上がっていても下がっていても利益を得ることを目的とする |
リーマンショックやコロナショックなど、大きく株式市場が下落したときは、市場平均の投資成果がマイナスになってしまうこともあります。
インデックスファンドで-5%、アクティブファンドで-2%となれば、アクティブファンドは市場平均-5%を超えた運用成果を得ているため、目的を達成しています。
しかし、ヘッジファンドの場合は、このように株式市場が下落しているときであってもプラスの成果を目指します。
なお、ヘッジファンドはだいたい1口1億円程度からのため、多くの方にとっては無縁です。
そんなお金が無いという方は、S&P500連動のETF「VOO」などインデックス投資にしておきましょう。SBI証券などのネット証券で購入することができます。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
ヘッジファンドと投資信託の違いは?
ヘッジファンドは投資対象の範囲が広いです。
投資信託の投資対象は、基本的に株式や公社債に限定されていますが、ヘッジファンドの場合はオプション取引や先物取引なども行います。
また、投資信託が長期で利益を得ることを狙うのに対し、ヘッジファンドは短期間で利益を得ることを狙います。
ヘッジファンド に投資するリスクやデメリット
ヘッジファンドに投資するリスクやデメリットをいくつかご紹介します。
- 手数料が高い
- 損する可能性もある
手数料が高い
ヘッジファンドは手数料が高いです。
預けた資産に対して毎年2%程度の手数料がかかり、さらに儲けの20%程度を持っていかれます。
運用成果をあげるために身を削っているのはわかりますが、必ず成果をあげられるわけではないので結構高いですね。
投資信託を始めたい方は下記の記事をご覧ください。投資信託でも高いものだと3%ぐらいの年間手数料が発生しますが、これだけ持っていかれるとうまみがありません。
関連記事:投資信託で大損!?おすすめしない5つの理由を税理士が解説
損する可能性もある
ヘッジファンドで儲けられるかどうかは、ファンドマネージャーの力量によります。
また、ファンドマネージャーに力があったとしても、むずかしい相場で大失敗する可能性はあります。
そのため、ヘッジファンドにお金を預けても、損する可能性は多いにあります。
実際に、生き残れるヘッジファンドは数少なく、毎年新しくできたヘッジファンドと同じぐらいの数のヘッジファンドが、成果を出せず、消えてなくなっているようです。特にリーマンショックのときには、多くのヘッジファンドが損失を被り、消えたそうです。
また、S&P500の市場平均リターンが年7%程度と言われている(マイナスになる年もありますが)ため、市場平均が伸び続ける限りは、このリターンに勝つことも難しいでしょう。
下記の記事でS&P500連動のETFなどご紹介していますので、インデックス投資の方が良いという方はご覧ください。SBI証券などのネット証券で買うことができます。
関連記事:米国ETFのおすすめはどの銘柄?
日本のヘッジファンド型投信はどう?
日本にも、ヘッジファンド型の公募の投資信託がありますが、あえて手を出す必要はないでしょう。
これは単なる公募の投資信託のため、1億円などなくても誰でも買うことができます。
ただ、だれでも買えるということは、中身はただの投資信託であり、あえて手を出す必要は無いかと思います。
手数料が高く、パフォーマンスもあまり良くないものが多いですが、それでももし買いたいのであれば、次の点に注意してください。
ヘッジファンドや投資信託を選ぶ際の注意点
投資信託は手数料のカタマリの商品が多いため、お勧めできないものが多いです。
関連記事:投資信託で大損!?おすすめしない5つの理由を税理士が解説
また、よく言われる話ですが、選択する際は次の点にも注意しましょう。
- 生き残っている投資信託のみで利益計算されていないか(生存バイアス)
- 過去のいいところだけ見せられていないか(遡及バイアス)
- 情報が少ないけど良さそうと思わせられていないか(自己選択バイアス )
生き残っている投資信託のみで利益計算されていないか(生き残りバイアス)
投資信託の運用の平均値を出そうとしたときに、生き残っている投資信託のみの利回り平均を出せば、良いファンドに見えてしまいます。
ファンドがいままで運用してきた投資信託の中には、運用成績が良くなく、消えてしまった投資信託もあります。
生き残っている投資信託の運用成績だけ見せられると、素晴らしいファンドに見えてしまう危険性があります。
過去のいいところだけ見せられていないか(遡及バイアス)
過去の良かった時期のリターンを見せられることで、これからも、さぞ儲かるように見せられていないか気を付けましょう。
情報が少ないけど良さそうと思わせられていないか(自己選択バイアス )
投資信託の場合は情報開示されているため問題ありませんが、ヘッジファンドの場合、過去の運用成績を開示していないところもあります。
持っている情報だけで過去のリターンを調べようと思うと、投資判断を誤る恐れがあります。
これらはあくまでも一例ですが、信用機構局 (現「金融機構局」)、金融市場局が2005年に公表した「ヘッジファンドを巡る最近の動向」により詳しいことが書いてあります。もっと詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
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