完全に元本保証されるものはペイオフの範囲内の預金ぐらいですね。ただし、まったく増えません。運用したいならリスクはとりましょう。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- 元本保証の資産運用方法
- 円建ての普通預金、定期預金(ペイオフの範囲内)
- 日本国債
- 元本保証の資産運用方法はお金が増えない
- 多少リスクを負っても良いなら、原則元本割れしない年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリ
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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元本保証の資産運用(投資)は何がある?
元本保証の資産運用方法について、次の2点にわけて解説します。
- 純粋な意味での元本保証の資産運用方法
- その他、元本保証の資産運用方法
純粋な意味での元本保証の資産運用方法
純粋な意味での元本保証の資産運用(投資)の方法は、ペイオフの範囲内の円預金と日本国債のみです。
円預金
円預金はペイオフの制度があるため、万が一銀行が破綻したとしても1銀行あたり1,000万円まで保証されています。
「銀行が破綻するわけないじゃん」
そう思う人も多いと思いますが、つい20年ほど前には大手の北海道拓殖銀行や山一證券などが破綻しています。
また、いまメガバンクも次のリストラを計画しています。
- UFJ銀行は2023年までに従業員8,000人(全体の2割削減)のリストラ
- みずほグループは2026年度末までに1万9,000人のリストラ
- 三井住友銀行は2020年に4,000人のリストラ
もっと支店の数や従業員を減らし、コスト削減していかなければ破綻する可能性もゼロではありません。
そのため、万が一銀行が破綻しても保証されるペイオフの範囲内での円預金は元本保証されている資産運用方法です。
日本国債
日本国債も元本保証されている資産運用方法です。
日本国債は日本の借金であり、個人は国にお金を貸すことで利息を得ることができます。
郵便局や銀行で取り扱っています。
国債は満期が到来すれば元本が返ってきますし、中途解約した場合であっても、利息が付かない場合がありますが元本は返ってきます。
最悪、日本円を刷って返済することができるため、どんなことがあっても返ってくるはずです。
もし、万が一返ってこない場合があるとすれば、戦争などで日本が無くなるときぐらいです。他の資産運用方法より安全なことは間違いありません。
このように、日本国債も元本保証されている資産運用方法です。
元本保証の資産運用方法
円預金の他にも元本保証されている資産運用方法はあります。
ただし、前提条件がいくつか付きます。
次の条件に当てはまると、元本保証されない可能性があります。
- 預け入れ期間等を満了していない
- 円建てではない
- 預け入れ先等が経営破綻や債務不履行に陥る
預け入れ期間等を満了していない
10年、20年後に元本が返ってくるタイプの保険などがこれに当たります。
中途解約した場合には大きく元本割れを起こしてしまいます。
円建てではない
外貨預金などがこれに当たります。
米ドル建てやユーロ建てでの元本は決まっているものの、為替レートの変動によって、日本円ベースでは元本割れを起こします。
なお、資産運用目的での外貨預金はおすすめしません。もし検討していた方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:外貨預金はおすすめしない:なぜ、銀行以外はすすめないのか
預け入れ先等が経営破綻や債務不履行に陥る
基本的にどの資産運用方法にも当てはまりますが、預け入れ先等が経営破綻や債務不履行に陥った場合は元本が無くなる可能性があります。
外貨預金にはペイオフの制度はありませんし、保険は再保険といって、万が一のときは保障内容が受け継がれますが保証部分は8割程度です。
社債も比較的安全な資産運用方法ですが、債務不履行になれば元本がまるごとなくなる可能性もあります。
そのため、やはりペイオフの範囲内での円預金と日本国債のみが純粋な意味での元本保証されている資産運用方法と言えます。
元本保証の資産運用(投資)をお勧めしない理由は?
元本保証の資産運用方法をお勧めしないのは、大きく次の3つの理由です。
- お金が長期間拘束される
- リターンが少なすぎる
- インフレに弱い
お金が長期間拘束される
元本保証の資産運用方法は、基本的にお金が長期間拘束されます。
円建ての普通預金はまだ良いですが、定期預金や国債は解約までに時間がかかります。
また、積立保険や社債などは満期が到来するまで持っておかなければ大きく元本割れを起こす可能性があります。
そのため、元本保証されている資産運用方法は基本的にお金が長期間拘束されてしまいます。
本当にいま使う必要がないお金か、長期間拘束されても大丈夫なお金かをまず考えておきましょう。
リターンが少なすぎる
元本保証の資産運用方法は、リターンが低すぎます。
円預金や日本国債は金利0.005%など、かなり低いです。
1億円預けても1年間で5,000円、税金を引いたら4,000円弱しか残りません。
元本保証の資産運用方法は、リターンが低すぎるのでおすすめできません。
インフレに弱い
元本保証の資産運用方法はインフレに弱いです。
日本のインフレ目標率は2%です。
つまり、計算通りにいけば、いま100万円で買える車は10年後には122万円(年2%の複利計算)です。
いま100万円あれば車を買うことができても、10年後には100万円では車を買えなくなってしまいます。
10年から20年ほど前にはマクドナルドのハンバーガーが59円の時代や缶ジュースが100円が当たり前の時代もありましたが、いまではそんな金額では買えませんよね。
元本保証の資産運用方法は、100万円は10年たっても100万円と保証はしてくれます。
ただ、インフレが起きれば今のお金はどんどん目減りしていきます。元本保証にこだわりすぎると損する可能性があります。
詳しくは下記の記事をご覧ください。
関連記事:なぜ、定期預金は早く解約すべきか?解約デメリットなし
元本保証の資産運用方法は控えめに
リスクとリターンは基本的に天秤にかけられます。
そのため、元本保証の資産運用方法にはうまみがありません。
初心者にはおすすめしませんが、仮想通貨など、大きくあたれば億万長者になれるものもあります。
また、元本割れのリスクはありますが、毎年3%~10%程度の配当金収入が入ってくる高配当株といった選択肢も考えられます。
これから口座開設したい方は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説