イオン株は最低100株から購入でき、およそ27万円から買うことができます(2022年9月9日時点)。
イオン株は、買い物によって3%のキャッシュバックがされる「オーナーズカード」が100株で手に入り、株主優待込みの想定利回りは、人によっては10%以上。3,000株(約800万円)持てば、なんと買い物で7%のキャッシュバックがされる超高利回りの銘柄です。
100株であれば松井証券、3,000株買う場合にはSBI証券が良いでしょう。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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イオン株の買い方
イオンの株は証券口座(証券会社にお金を預ける預金口座)を開設すれば簡単に買うことができます。
今回は、格安手数料でネット証券口座開設数No.1のSBI証券で解説します。どの証券会社でも基本的なところは同じなため、既に口座を持っている人も参考にしてください。
- SBI証券にログイン
- 銘柄検索で「イオン」・「8267」と入力
- 直近の株価の動きを確認
- 注文数を入力
- 「指値」・「成行」を選択
- 預り区分を選択
- 内容を確認して発注
SBI証券にログイン
画像:SBI証券ログイン画面
SBI証券に口座開設後、Amazonや楽天市場といった通販サイト同様にログイン画面があるため、ユーザーネーム・ログインパスワードを入力します。
この2つを忘れてしまうとログインに手間がかかるため、口座開設の際はメモが必要です。
銘柄検索で「イオン」・「8267」と入力
ログイン後、次の画面が表示されます。
右上の赤マルの部分をクリックして「イオン」と入力します。入力すると以下のような表示がされます。
なお、上記のように「イオン」で検索をかけるとイオンのグループ会社も出てきてしまいますが、イオン(8267)以外だと株主優待でオーナーズカードがもらえないので、間違えないように注意しましょう。
間違えそうだ...という方は、次のように「8267」で検索をかけると確実です。
直近の株価の動きを確認
イオンの株を購入する前に、念のためチャートは見ておきましょう。
直前に何か大きなニュースがあり、株価が大きく動いていて手を出さない方が良い場合もあるからです。
イオンの個別ページの「チャート」をクリックすると、次のように直近の値動きの確認ができます。
株価は急な変動も起こり得るため、購入直前の確認は必要です。
値動きが怖いなら、上場企業等にお金を貸して年利1-3%の利息をもらえるFundsは投資初心者に人気です。
大きく儲けることはできませんが、お金の貸出先が上場企業等であり、株と比べれば低リスクで堅実に収入を得ることができます。
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注文数を入力
次の画面の「注文」をクリックすると、イオン株の注文入力ページに移動します。
次の通り、「株数」の項目に100株単位で購入する株式数を入力します。
最低購入株式数は、日本株の場合は原則100株です。オーナーズカードは100株から手に入るため、まずは100株で良いでしょう。
「指値」・「成行」を選択
次の画面でイオン株の買い方を指定します。
「指値(さしね)」と「成行(なりゆき)」がありますが、わからなければ「成行」でOKです。
- 指値:購入時の上限金額を指定
- 成行:その時の最も低い金額で購入(即時に取引成立)
指値は決めた金額で購入するため、より安く購入できる可能性がありますが、注文後に値上がりすれば買えなくなる可能性もあるため、買うことを決めているなら「成行」で構わないでしょう。
なお、指値を選択した場合は「期間」の設定もあわせて行います。「いつまでにこの金額に下がったら買うか」を決めておくことができます。
預り区分を選択
次のように、取引する証券口座の種類を選択します。
特定預り(口座)と一般預り(口座)の2種類があります。
特定口座は売買損益を証券会社が計算し、一般口座は投資家が自分で計算を行います。
証券口座の開設時に「特定口座」を選択し、ここでは「特定預り」を選択するのが一般的です。特定口座であれば原則として株の売買損益について確定申告が不要になるため、特に会社勤めのサラリーマンであれば特定口座一択でしょう。
内容を確認して購入
次の画面で入力した内容を確認し、パスワードを記入して確認ボタンをクリックします。
設定によっては確認画面が出てくるため、最終的な内容確認をして発注が完了します。
このように、最初は手順が多いと感じるかもしれませんが、慣れればAmazonや楽天市場のような感覚で気軽に売買することができます。
イオン株は最低購入の100株だといくらかかる?
画像:イオン株の5年間来株価推移(2022年9月9日時点)
イオン株は2022年9月9日時点での株価が2,669円で、最低購入単位が100株のため約27万円から購入可能です。
株の購入にあたっては証券会社に購入手数料を支払う必要がありますが、SBI証券であればたったの税込275円の手数料で購入できます。
なお、松井証券では50万円未満の購入手数料が無料のため、さらにお得です。野村證券など大手の証券会社で対面サービスを受ける場合は約2,000円からですので、投資初心者はSBI証券などのネット証券で十分でしょう。
たくさん売買するのであればわたしもメインで利用しているSBI証券、小額での購入、かつ、頻繁に売買するつもりがないのであれば松井証券が手数料を考えるとおすすめです。
イオン株の配当利回りは約1.3%、株主優待込みで13%
イオンの配当利回りは約1.3%です。
ただし、100株保有でイオンのヘビーユーザーが株主優待を活用するとシミュレーション結果としては約13%です。
イオンの配当金のポイントは次の6つです。
ポイント
- 配当金は年2回、配当月は2月、8月
- 1株当たりの配当金は年36円で利回り約1.3%
- 株主優待はキャッシュバックの「オーナーズカード」
- 長期保有株主優待制度でギフトカード
- 年100万円をイオンで使えば配当利回り約13%
- 2022年の配当性向は468%
配当金は年2回、配当月は2月、8月
イオン株は年に2回配当金がもらえます。
配当金をもらえる権利が決まる2月末日・8月末日に株を保有していることで配当金をもらうことが可能です。
権利確定日 | 配当金支払日 | |
期末配当金 | 2月末日 | 4月下旬〜5月上旬頃 |
中間配当金 | 8月末日 | 10月下旬頃 |
イオンの配当金推移
イオンの過去20年の配当金推移は次の通りです。
配当落ち日 | 配当金額 |
2000年2月15日 | 11円 |
2001年2月15日 | 11円 |
2002年2月15日 | 11円 |
2003年2月17日 | 11円 |
2004年2月17日 | 11円 |
2005年2月15日 | 12円 |
2006年2月15日 | 15円 |
2007年2月15日 | 15円 |
2008年2月15日 | 17円 |
2009年2月24日 | 17円 |
2010年2月24日 | 3円 |
2011年2月24日 | 3円 |
2012年2月27日 | 23円 |
2012年8月29日 | 12円 |
2013年2月26日 | 12円 |
2013年8月28日 | 13円 |
2014年2月26日 | 13円 |
2014年8月27日 | 1円 |
2015年2月25日 | 1円 |
2015年8月27日 | 14円 |
2016年2月25日 | 14円 |
2016年8月29日 | 15円 |
2017年2月24日 | 15円 |
2017年8月29日 | 15円 |
2018年2月26日 | 15円 |
2018年8月29日 | 17円 |
2019年2月26日 | 17円 |
2019年8月29日 | 1円 |
2020年2月27日 | 1円 |
2020年8月28日 | 18円 |
2021年2月25日 | 18円 |
2021年8月30日 | 18円 |
2022年2月25日 | 18円 |
2022年8月30日 | 18円 |
配当金単体だと、正直高利回りとは言えません。
ただし、次に説明する株主優待を考慮すると高配当と考えられます。
- オーナーズカード
- ギフトカード
株主優待は買い物でキャッシュバックの「オーナーズカード」
イオンでは100株以上の保有で株主優待として「オーナーズカード」がもらえます。
持株数に応じた割合を、使用した金額の合計からキャッシュバックしてくれます。
持株数 | 返金率 |
100〜499株 | 3% |
500〜999株 | 4% |
1,000~2,999株 | 5% |
3,000株以上 | 7% |
これを考慮すると、イオンのヘビーユーザーなら配当利回り10%以上が可能です。
総務省の統計によると、次の通り、2021年の2人以上世帯の1ヶ月の食費は平均79,401円、1年に換算すると952,812円です。
画像:総務省統計局 2021年家計調査報告https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr-y.pdf#page=15
つまり、イオンで食料をすべて調達している人であれば952,812円の購入金額に対し、次の金額がキャッシュバックされます。
- 7%キャッシュバックであれば66,696円
- 3%キャッシュバックであっても28,584円
また、食料品以外でもオーナーズカードを使用するとさらにお得です。
わたしの実家は田舎で大きなイオンがいくつかありましたが、大型のイオンがある地方在住者はイオンで何でもそろうため、特に有利な優待になるでしょう。
なお、オーナーズカードはイオンで毎月20日、30日の「お客さま感謝デー」の5%割引特典と併用可能です。
そのため、オーナーズカードと合わせると最大で12%の割引が可能です(7%+5%)。
長期保有株主優待制度でギフトカード
イオン株を長期保有すると、オーナーズカードに加えてギフトカードをもらうことができます。
3年以上の継続保有、かつ、毎年2月末日時点で1,000株以上保有していることが条件になっており、もらえる保有株式数に応じた次の金額のギフトカードがもらえます。
2月末の保有株式数 | ギフトカード金額 |
1,000~1,999株 | 2,000円 |
2,000~2,999株 | 4,000円 |
3,000~4,999株 | 6,000円 |
5,000株以上 | 10,000円 |
配当金単体だと決して高利回りではありませんが、このように、オーナーズカードやギフトカードの株主優待も考慮するとかなり高配当の銘柄となります。
株主優待込みの配当利回りは100株で約13%
見やすいように、前提条件をいくつか置いたうえで株主優待を加味した配当利回りをまとめました。
保有株式数 | 必要金額 | 配当金 | キャッシュバック | イオンギフトカード | 配当利回り |
100株 | 266,900円 | 3,600円 | 30,000円(3%) | - | 12.60% |
500株 | 1,334,500円 | 18,000円 | 40,000円(4%) | - | 4.30% |
1,000株 | 2,669,000円 | 36,000円 | 50,000円(5%) | 2,000円 | 3.30% |
2,000株 | 5,338,000円 | 72,000円 | 50,000円(5%) | 4,000円 | 2.40% |
3,000株 | 8,007,000円 | 108,000円 | 70,000円(7%) | 6,000円 | 2.30% |
5,000株 | 13,345,000円 | 180,000円 | 70,000円(7%) | 10,000円 | 1.90% |
※キャッシュバックは年間100万円をイオンで買い物した場合を想定
※株価は2022年9月9日時点の2,669円、配当金は2023年2月期の予想配当金額36円で計算。
※3年以上保有を前提
イオンにおける買い物金額を固定しているため、最も良い配当利回りは100株保有の約13%です。
実際にどれだけ買い物するかによって利回りは変わってきますが、もしイオンのヘビーユーザーであれば、7%キャッシュバックのオーナーズカードをもらえる3,000株が有利になる可能性もあります。
いくらキャッシュバックされるかは、イオンでいくら使うかによって変わるため、参考程度に考えておきましょう。
配当性向は468%
イオンの2022年の配当性向は468%です。
これは、イオンの利益の4倍以上の配当金を出しているということです。
イオンはコロナ禍を原因としたことと考えられますが、固定資産の価値下落による減損損失を多額に計上しています。
そのため、減損によって利益は少なくなっていますが、減損は会計上費用になるだけでお金の流出がありません。なので、利益を超えた配当金の支払いをできています。
ただし、イオンは配当性向30%を目標に掲げており、今後、新たに価値が下落する建物等がなければ数値としては落ち着いていくでしょう。
イオン株式会社はどんな会社?
イオン株式会社は純粋持株会社であり、子会社として小売(スーパーマーケット)・ディベロッパー・金融などの事業を行う会社の株式を保有しています。
社名 | イオン株式会社 |
本社 | 千葉県千葉市美浜区 |
証券コード | 8267 |
設立日 | 1926年9月21日 |
決算期 | 2月末日 |
従業員数 | 単体:433人(連結:15万人) |
主な事業内容 | 純粋持株会社 |
時価総額 | 2兆3,000億円 |
配当利回り | 1.35% |
株価 | 2,669円 |
市場名 | 東証プライム |
購入できる証券会社 | SBI証券、松井証券など |
※2022年9月9日時点筆者調べ
イオンの3つの特徴
イオンの特徴を3つ挙げると次の通りです。
ポイント
- 圧倒的なブランド認知度
- 「世界の小売業ランキング」で14位
- 積極的にグローバル化している
圧倒的な規模とブランド認知度
イオングループの店舗数は約20,000店舗あり、来店者は年間延べ40億人と言われています。
この圧倒的な規模からなるイオンブランドの認知度は非常に大きな特徴です。
現在はオンラインでの買い物が増えてきていますが、その中で店舗を持っているイオングループは「体験の提供」が強みです。
また、40億人もの顧客基盤があれば正直何でも売れます。事実として、イオンの子会社として「イオン銀行」であったり、イオンカード(クレジットカード)を発行するイオンフィナンシャルサービス株式会社、保険会社や住宅ローン会社まで抱えています。
生活に浸透しているイオンは、この圧倒的ブランド認知度を活かした事業展開を行っています。
「世界の小売業ランキング」で14位
2022年にデロイト トーマツ コンサルティング合同会社から発表されたランキングでは、株式会社イオンはグループとして世界14位であり日本国内ではトップとなっています。
イオンに次ぐ国内の小売業としては、19位に株式会社セブン&アイ・ホールディングスが入っています(コンビニのセブンイレブンやスーパーのトーヨーカ堂のグループ)。
セブン&アイ・ホールディングスも有名ですが、2020年度のグループ売上高はイオンが約1.5倍の規模を誇っています。
積極的にグローバル化している
イオンは1980年代前半から海外進出を図っており、2022年現在は世界14カ国で事業を展開しています。
特にアセアン、中国で黒字化が進んでおり、イオンの利益としても海外の比率が徐々に増えています。
少子高齢化がすすむ日本のみでなく、積極的に海外進出することで利益を伸ばし、また、事業の多角化により継続的な成長を目指しています。
イオンの事業内容
株式会社イオンの事業内容は純粋持ち株会社です。
つまり、株式会社イオンとしての製造販売活動は行わず、子会社の事業活動を通じて配当金を得ることにより利益を得る会社です。
なお、イオンと聞くと真っ先にイオンモールなどのスーパーマーケットをイメージする方が多いですが、イオングループの事業範囲は広く、イオンはコンビニや専門店業、金融などの子会社を約300社抱えています。
セグメントで分けると次の通りです。
- 総合スーパー事業
- スーパーマーケット事業
- ディスカウントストア事業
- ヘルス&ウエルネス事業
- 総合金融事業
- ディベロッパー事業
- サービス・専門店事業
- 国際事業
- 機能会社・その他
たとえば、「イオン株式会社」は一例として次の会社を子会社として抱えています。
- イオンモール
- オリジン東秀
- ミニストップ
- 未来屋書店
- イオン銀行
- イオンバイク
- イオンベーカリー など
これらは具体的な子会社の一例ですが、イオンはグループ全体で、生活に深く密接していることがわかります。
スーパー事業
「イオン」と言えば、日本では知らない人がいないレベルの大型スーパーで、特に地方都市での存在感が大きいです。
2021年の営業収益はなんと3兆円を超える事業となっています。
昨今の生活必需品の値上げが著しい中、イオンはプライベートブランドのトップバリュで価格据え置きを宣言していますが、AIの活用による惣菜値引きの適正価格の見直し、ネットスーパーの強化など、イオングループは新しい技術や生活の変化に積極的に対応しています。
総合金融事業
金融事業の2021年の営業収益は約5,000億円で、海外が4割近くを占めています。
日本国内では、イオン銀行やクレジットカードが身近ですが、イオンカード(クレジットカード)の有効会員数は2022年現在3,000万人を突破しており、いまなお増加傾向です。
イオングループ共通ポイントの拡充や手続きのオンライン化の強化が進められており、より使い勝手の良い存在となり、さらなるグループへの囲い込みが加速しそうです。
ディベロッパー事業
モールの開発を担うディベロッパー事業の2021年の営業収益は約4,000億円です。
2021年に日本国内では4モールを新規オープンしています。
海外事業の中国でも広東省に新規モールをオープンし、中国では22モール体制となっています。
コロナの影響を受けつつも、着実にグループの拡大を行っていることがわかります。
イオンの株価推移
画像:イオン株の上場来株価推移(2022年9月9日時点)
イオンの株価は2008年のリーマンショックで大きく下がったものの、その後は緩やかに右肩上がりが続いています。
2021年にはリーマンショック前の水準を超え、最高値を更新しています。リーマンショック後から株価が戻りきっていない企業もある中、イオングループの強さが伺えます。
イオンの株価推移3つの特徴
イオンの株価推移から、次の3つの特徴が挙げられます。
ポイント
- リーマンショック後から緩やかな右肩上がり
- リーマンショックとコロナショックを乗り越え、2021年に最高値を更新
- ソフトバンクグループ(9984)とセブン&アイ(3382)を上回る値動き
リーマンショック後から緩やかな右肩上がり
リーマンショックの影響を受け、イオンの株価は1株当たり3,000円程度から537円まで下落しました(2009年3月に8割減)。
しかし、その後は緩やかな右肩上がりの株価となっており、イオンの積極的な事業展開が株価に反映されている印象が見受けられます。
リーマンショックとコロナショックを乗り越え、2021年に最高値を更新
リーマンショック前の株価の最高値は2006年1月の3,150円でした。
その後下落の影響を受けたものの右肩上がりを続け、2020年のコロナショックでは若干下がりましたがすぐ回復。2021年2月には3,535円を付け、最高値を更新しています。
イオンは、リーマンショックもコロナショックも乗り越えた実力あるグループ企業です。
ソフトバンクグループ(9984)とセブン&アイ(3382)を上回る値動き
イオンと同様に、持株会社であるソフトバンクグループ(9984)、セブン&アイ(3382)の株価を比較すると、過去5年ではイオンが上回る成果を上げています。
イオンとソフトバンクグループ(9984)の株価比較
イオンとソフトバンクグループ(9984)の5年間株価推移を比較すると次の通りです。
画像:オレンジ=イオン(8267)、青=ソフトバンクグループ(9984)の5年間株価推移
イオンの株価の方が上回る成果を上げています。
ソフトバンクグループ(9984)と言えば、電話通信事業でおなじみのソフトバンク株式会社(9434)の親会社です。
グループ会社の事業がイオンと異なるため単純比較はできませんが、イオンは小売・金融など幅広く手掛けているため、比較するとソフトバンクグループ(9984)の株価より安定しています。
ソフトバンクグループ(9984)は成長企業への投資に注力しているため、売却益を狙うのであればソフトバンクグループ(9984)の方が大きく利益を得られる可能性がありますが、株主優待を含め、安定して長期的に保有したい場合はイオン株の方が魅力的です。
関連記事:ソフトバンクグループの配当金はわずか0.5%!いつ振り込まれる?
イオンとセブン&アイ(3382)の株価比較
イオンとセブン&アイ(3382)の5年間株価推移を比較すると次の通りです。
画像:オレンジ=イオン(8267)、青=セブン&アイ(3382)の5年間株価推移
イオンとセブン&アイはグループの業態が近いですが、株価推移を比較するとイオンの方が良い成果を上げています。
イオン株保有者の声
イオン株を実際に保有している方の声を調べてみました。
株主優待でキャッシュバックされるオーナーズカードへのコメントが多く見受けられます。
当初パートナーに株を購入する事をどう理解してもらうかを考えて、イオン株を買いました。
オーナーズカードを二枚貰えて、映画もお得に観れます。
また、キャッシュバックのお得感は凄いですね
全部渡してますが、これで納得して貰えるなら初期投資として充分です#イオン株主優待— かず@単身中(株式投資) (@kazu75s) September 17, 2022
株主優待を目当てに10年ぐらい前に買ったイオン株、当時の3倍ぐらいになっているけれど、配当金とキャッシュバックがあるので、なかなか売る気にならない。https://t.co/tIa1aLUPsJ pic.twitter.com/IGiUyXKwIX
— 眠い大学職員 (@StaffSleepy) September 15, 2022
株やらない伯父も母も、祖母が投資で損したお金(ブラジル債かなんかで400万が半分)のことばっか言ってるけど、プラスになってる分(イオン株で含み益600万)に関しては全く関心がないの不思議。
— ノノ@投資OL (@nononoban2) September 9, 2022
リーマンショック以降に継続的に株価が伸びているため、単純に株主優待でお得という声だけでなく、株価が上がって大きく利益が出ている方も多いようです。
イオンとイオンモール株の違い、どっちを買うべき?
イオン(8267)は持ち株会社であり、子会社として、スーパーマーケットで有名な「イオンモール」などを抱えています。
どっちも上場しているためネット証券SBI証券で簡単に買うことができますが、
個人投資家には株主優待でキャッシュバックされる「オーナーズカード」がもらえる「イオン(8267)」の方が人気です。
※イオンモール(8905)ではオーナーズカードは手に入りません
イオンとイオンモールを比較する際のポイントは次の3つです。
ポイント
- 過去5年の株価推移はイオンの方が良い
- 配当利回りはイオンモールの方が高い
- オーナーズカードが手に入るのはイオンのみ
過去5年の株価推移はイオンの方が良い
イオンとイオンモール株の直近5年間の株価推移を比較すると次の通りです。
画像:オレンジ=イオン(8267)、青=イオンモール(8905)の5年間株価推移
直近5年間の株価推移は、圧倒的にイオンの方が良いです。
イオンモール株は2020年のコロナショックの下落以降、株価は緩やかに戻りつつはあるものの横ばいであり、株価の伸びを見ると親会社であるイオンの方が良い値動きをしています。
配当利回りはイオンモールの方が高い
イオンとイオンモールの、株主優待を含めない配当利回りは次の通りです。
- イオン:約1.3%
- イオンモール:約3%
単純な配当利回りはイオンモールの方が高いです。
3%という配当利回りは、トヨタ自動車や米国高配当ETF「VYM」と同程度であり、高配当と言える水準です。
そのため、株主優待などを考慮せず、単純に配当金の利回りが高い方が良いということであればイオンモール株の方が魅力的です。
関連記事:トヨタ自動車の配当金利回りは何%?100株でいつ、いくらもらえる?
オーナーズカードが手に入るのはイオンのみ
イオンでの買い物でキャッシュバックされる「オーナーズカード」がもらえるのは「イオン(8267)」の株主優待のみです。
スーパーマーケットの「イオンモール(8905)」ではもらえません。
イオンモール株ではギフトカードやカタログギフトといった株主優待がに設けられていますが、イオンのヘビーユーザーであれば、「オーナーズカード」が手に入る「イオン(8267)」の方がお得です。
「オーナーズカード」の特典でのキャッシュバック3%〜7%は、クレジットカードのポイント還元率等と比較しても、かなり大きな割合です。
もちろん2社とも株を保有するというのは全然アリですが、もしどちらか片方のみの保有であり、かつ、イオンでの買い物が多いのであれば「イオン(8267)」の方が魅力的です。
イオン株の買い時は何月?
イオン株の買い時は権利確定日前の2月か8月と考えられます。
ただし、株価推移を見てわかる通り、2022年9月現在右肩上がりで推移しているため、「買いたいと思ったときが買い時」と考えられます。
画像:イオン株の上場来株価推移(2022年9月9日時点)
イオンの株は、株主優待を狙って2月、8月の権利確定日直前に購入する人も確かにいます。
しかし、過去の株価推移を見ると権利確定直後の大量売却はあまり見受けられず、その後も長く持ち続ける方が多いようです。
また、イオン株は3年以上の保有でギフトカードがもらえるだけでなく、株価もここ10年間はゆるやかな右肩上がりのため、長期的に保有している方が多いです。
そのため、あまり投資時期を考えず、値上がりする前に買ってしまうのも良いでしょう。
イオンの株はSBI証券で簡単に買える
イオンの株はネット証券SBI証券で簡単に買うことができます。
たくさん売買するのであればわたしもメインで利用しているSBI証券、小額での購入、かつ、頻繁に売買するつもりがないのであれば松井証券が手数料を考えるとおすすめです。