出ますよ、スズメの涙ですが。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- ソフトバンクグループの配当金は年2回、9/30(中間配当)と3/31(期末配当)を基準日として受け取れる
- 中間配当、期末配当あわせて1株当たり年44円の配当金(2021年3月期予測)
- 配当金利回りは約0.5%、配当金目的での投資先ではない
- 配当性向は3%など、配当金はほぼ出さず、事業にお金が回っている
- ソフトバンクグループの株は、手数料最安水準のネット証券SBI証券などで買うことができる
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
ソフトバンクグループ(9984)の配当金はいくらもらえる?
ソフトバンクグループの2021年3月期の配当金予想額は1株あたり44円と公表されています。
中間配当で22円、期末配当で22円で計44円です。
2016年度~2018年度は22円でしたが、2019年度以降は倍額の44円の配当金が出ています。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度(予測) | |
中間 | 11円 | 11円 | 11円 | 22円 | 22円 | 22円 |
期末 | 11円 | 11円 | 11円 | 22円 | 22円 | 22円 |
合計 | 22円 | 22円 | 22円 | 44円 | 44円 | 44円 |
配当性向 | 3.4% | 4.7% | 3.5% | - | 1.7% | - |
表:ソフトバンクグループ株式会社の配当金推移。公式ホームページを基に作成
ソフトバンクグループは増配を続けている
ソフトバンクグループ株式会社は増配を続けています。
1株当たりの配当金額の推移をまとめると次の通りです。
年度 | 配当金額(1株当たり) |
2002年度~2004年度 | 1.17円 |
2005年度~2008年度 | 1.25円 |
2009年度~2010年度 | 2.5円 |
2011年度~2014年度 | 20円 |
2015年度 | 20.5円 |
2016年度~2018年度 | 22円 |
2019年度以降 | 44円 |
表:ソフトバンクグループ株式会社の配当金推移。公式ホームページを基に作成
なお、増配を続けている実績だけ見ると素晴らしいですが、配当性向は3%や4%程度と、かなり低いです。
日系企業の配当性向は30%程度と言われますから、ソフトバンクグループは利益をほとんど配当には回さず、社内に留保し、事業成長にお金を使う意向が伺えます。
ソフトバンクグループの配当金利回りは0.5%
ソフトバンクグループの配当金利回りは0.5%程度です。
2016年度 | 2017年度 | 2018年度 | 2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | |
配当金 | 22円 | 22円 | 22円 | 44円 | 44円 | 44円 |
株価 | 2,683円 | 3,931円 | 3,975円 | 5,372円 | 3,788円 | 9,330円 |
配当金利回り | 0.82% | 0.56% | 0.56% | 0.82% | 1.16% | 0.47% |
表:配当金利回りの推移。株価は期末の終値によって算定、2019年6月28日付の株式分割(1株を2株に分割)を考慮して坂根作成
2016年度から配当金利回りは0.82%や0.56%など、かなり低いです。
東証1部上場銘柄の平均配当利回りは1.77%のため、4分の1程度しかありません。
2020年度には配当金利回りが1.16%と高くなっていますが、これは株価が落ちたため、相対的に配当金利回りが上がったことによるものです。
いずれにせよ、ソフトバンクグループの株式は、配当金目的で買うものでは無いということです。
ソフトバンク(9434)と間違えないよう注意
ソフトバンクグループ株式会社(9984)は純粋持ち株会社です。
通信事業で有名な高配当のソフトバンク株式会社(9434)の親会社であり、間違えないよう気を付けましょう。
ソフトバンク株式会社(9434)については下記の記事で説明していますのでこちらをご覧ください。
関連記事:【高配当株】ソフトバンク(9434)の配当金はいくらもらえる?
ソフトバンクグループの配当金はいつ振り込まれる?
ソフトバンクグループの配当金は、通常6月、12月に振り込まれると考えられます。
ソフトバンクグループの配当金の権利確定日は3/31(期末配当)と9/30(中間配当)です。
3/31、9/30時点でそれぞれ株を保有している場合において、その後2か月から3か月以内に開始される株主総会で配当金の支給が決定されます。
その後、配当金の支払いが開始されますので、6月、12月に振り込まれると考えられます。
ソフトバンクグループ(9984)はどんな会社?
ソフトバンクグループ株式会社(9984)は、東京都港区に本社を置く純粋持ち株会社です。
会社名 | ソフトバンクグループ株式会社 |
コード | 9984 |
市場 | 東証プライム(旧:東証一部) |
設立年月日 | 1981年9月3日 |
従業員数(連結) | 約6万人(単体で約255人) |
主な事業内容 | 持ち株会社 |
資本金 | 約2,388億円 |
決算期 | 3月31日 |
直近配当利回り | 約0.5% |
株価 | 7,792円 |
※執筆時点筆者調べ
ソフトバンク株式会社(9434)をはじめとし、ヤフー株式会社やLINE株式会社など、多くの有名企業に直接的もしくは間接的に出資をしています。
ソフトバンクグループの株価推移
ソフトバンクグループの株価は、上場直後に大暴落していますが、ここ10年ほどは右肩上がりのチャートを描いています。
孫さんがいなくなることによる暴落リスクもあるため、投資先としては少々リスクが高めかもしれませんが、孫さんの経営手腕によって、今後も成長を続けていくことに期待できるのであればキャピタルゲイン(売却益)狙いでの保有も考えられます。
ソフトバンクグループの株式は100株から購入できるため、80万円程あれば購入することができます(2021年6月29日時点)。
7,792円×100株+購入手数料で約80万円です。
購入したい場合は、ネット証券の中でも手数料が最安のSBI証券で購入するのが良いでしょう。
これから口座開設したい方は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
元本割れリスクを避けたいならFunds
ソフトバンクグループへの投資も結局は株式投資のため、元本割れリスクがあります。
毎日の値動きに一喜一憂したくない場合には、上場企業等にお金を貸し、年利1-3%の利息をもらえるFundsも選択肢としてアリでしょう。
値動きしないため、ほったらかしでOKです。
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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