三菱地所の配当利回りは2%
2023年9月時点で約2%です。
なので、100株保有(約19万円)保有で配当金額4,000円と、決して低くはありません。
配当利回りとは?
配当利回りは、株主に対して支払われる配当金の割合を示す指標です。
これは、株式の現在の価格に対して、年間に受け取ることができる配当金の割合を示します。
一般的には、高い配当利回りは株主にとって魅力的とされますが、一概にそれが正しいとは言えません。配当利回りが高すぎて(配当性向が高すぎて)会社にお金が残らない状態が続けば会社は傾いてしまいます。
配当金の支払い時期はいつ?
三菱地所は通常、配当金を3月と9月の年2回支払われています。9月末日と3月末日に株主である必要があります。
通常、9月末3月末の2営業日前までに株式を購入すれば配当金を受け取る権利が発生します。その後、中間配当は12月中旬、期末配当は6月中旬に振り込まれます。
なお、配当金の支払い時期は会社の方針や財務状況によって変動することがありますが、ここ20年くらい、安定して3月と9月に配当金が支払われています。
三菱地所のように固い投資先であれば、配当金の支払い状況がある程度読めるためセミリタイアや老後資金としても活用しやすいです。
いくら配当金がもらえる?
100株の保有で年間約4,000円です。
1株あたり約20円、最低購入単位が100株ですので100株保有の場合は1回あたりの配当金が2,000円、年2回もらえるため年間で4,000円です。
配当金がいくらもらえるかは年度によって異なり、また、源泉所得税が差し引かれるため実際の金額とは若干異なります。
三菱地所の配当利回りは高い?
三菱地所の配当利回りは約2%のため、高配当とまではいきません。しかし、ある程度魅力ある利回りだと思います。
配当性向は30%と余力あり
三菱地所の配当性向は2023年9月時点で約30%です。
会社の方針としても配当性向30%程度を目指すとされており、ちょうどいい数値となっています。
トヨタ自動車の配当性向が約40%、オリックスの配当性向が約33%のため、決して配当金を出し過ぎになっているとは言えません。
それにもかかわらず配当利回りが2%あるため、高配当銘柄とまではいきませんが、それなりに高い配当利回りであると言えます。
関連記事:トヨタ自動車の配当金利回りは何%?100株でいつ、いくらもらえる?
より高配当を目指すなら米国ETFのVYMなど
高配当を目指すなら米国ETFのVYMやVIGといった銘柄。個別株ならXOM(エクソンモービル)やVZ(ベライゾン)といった銘柄が挙げられます。
日本ではあまり見られませんが、配当利回りが10%を超える銘柄もあります(ただし配当性向が高いなどのリスクをはらんでいるケースがほとんどです)。
関連記事:VYMの配当金はいつ、いくらもらえる?高配当ETFによる資産運用
三菱地所の株価推移
画像:三菱地所(8802)の株価推移(2023年9月4日時点)
三菱地所の株価は2007年には4,000円、その後2008年のリーマンショックを機に一気に株価が4分の1以下(1,000円割れ)となりました。
その後は回復し、2013年には3,000円を超えるも低迷し、2023年9月4日時点では1,937円となっています。
2023年は好調
三菱地所の株価は2023年、とりわけ7月頃から好調です。1月1日時点から15%の伸びを示しています。
画像:2023年9月4日時点の三菱地所の含み益
わたしも600株だけですが、持っていたので若干の含み益が発生しています。
三菱地所はどんな会社?
三菱地所は1890年に設立された日本を代表する不動産会社(2023年9月時点での時価総額2兆6千億円)であり、オフィスビルや商業施設、住宅、ホテルなどの開発や運営を行っています。
また、海外事業や投資マネジメント事業も展開しており、グローバルな視点で不動産市場に参入しています。
会社名 | 三菱地所株式会社 |
コード | 8802 |
市場 | 東証プライム、名証1部 |
設立年月日 | 1937年5月7日 |
従業員数(連結) | 約1万人(単体で約1,000人) |
主な事業内容 | 不動産業(オフィスビル、商業施設の開発など) |
資本金 | 約1,424億円 |
決算期 | 3月31日 |
直近配当利回り | 約2% |
株価 | 1,937円 |
購入できる証券会社 | SBI証券、松井証券など |
※執筆時点筆者調べ
日経平均株価やTOPIX Large70の構成銘柄の1つとされており、日本のトップクラスの会社です。
関連記事:【簡単】日経平均への投資(購入)方法を税理士が解説
三菱地所の株主になるメリット
三菱地所は株主還元に意欲的です。
長期的な利益還元に努めており、連結配当性向は30%程度を目処としています。
また、2024年3月期においては、一株当たり20円(中間配当とあわせて40円)の配当金を予定しており、配当利回りは約2%と、そこそこ高いです。
配当金の受け取り以外のメリットは?
三菱地所は2023年9月現在株主優待を実施していません。
以前は、株主総会に出席すると、ロイヤルパークホテル製のおかゆ等のお土産がもらえました。
しかし、お土産も2016年に廃止されてしまいました。
ただ、株主優待制度は賛否両論ある制度ですので、廃止している会社が多くなってきています。あまり気にする必要は無いでしょう。
それより、三菱地所が利益を出してくれることと、株価の伸びに期待すべきです。
三菱地所の株はいくらから買える?
画像:三菱地所(8802)の株価推移(2023年9月4日時点)
三菱地所の株は100株単位で買うことができるため、2023年9月4日時点であれば1,937円×100株で193,700円、証券会社への手数料を含めても194,000円程度から買うことができます。
もちろん、100株のように少なすぎる金額だと損したときのダメージも少ないですが、利幅も小さいです(手数料も割高です)。実際には100万円程度、600株程度からを目安に買い付けるのが良いでしょう。
三菱地所の株の買い方
三菱地所の株を買うなら、証券口座の個人シェアNo.1のSBI証券は買いやすいです。
ただ、三菱地所の株だろうとどこの株だろうと損するときは損します。いくらの資産を持っているかによっても変わりますが、投資では、いかにギャンブルにならずに利益を出せるかという守りも大事です。
外資系証券会社で預入資産額2億円以上の方のみを担当してきた独立系ファイナンシャルアドバイザーが、口座開設から株式の売買までサポートします!