ウェルスナビは使わない方がいいですよ。この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
✔ウェルスナビのデメリットは大きく次の3点
- 取り扱い銘柄が少なすぎる(7銘柄しかない)
- 高額な手数料で手数料負けする可能性あり(ETF保有コスト + 毎年1.1%)
- ポートフォリオの構築が雑(7銘柄しかないため)
✔ウェルスナビで投資できる銘柄はたった7種類(本記事で公開)
→SBI証券で簡単に買えます
お小遣いレベルでの投資、かつ、株価変動リスクを排除したい場合は上場企業などにお金を貸して利息を得る「Funds」も選択肢にあがります。
Fundsであれば円建てで年利1~3%ほどを見込むことができます。大きく稼ぐことはむずかしいですが、預金よりはマシという考えなら選択肢の一つとしてアリでしょう。
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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ウェルスナビはやめたほうがいい理由
ウェルスナビ(WealthNavi)は、AIが資産運用をしてくれると、数年前から密かに人気があるロボアドバイザーです。
- プライベートバンカーに相談できるほどお金がない方
- 自分で銘柄を選ぶことができない方
こういった方向けのサービスです。
投資信託を購入する場合であっても手数料がかかりますので、そういったものに頼らずに資産運用したいという方にターゲットを絞っています。
しかし、このサービスはあまりお勧めできるものではありません。
ウェルスナビをやめた方が良い理由は、大きく次の3点です。
- 取り扱い銘柄が少なすぎる
- 高額な手数料で手数料負けする可能性あり
- ポートフォリオの構築が雑
取り扱い銘柄が少なすぎる
ウェルスナビは取り扱い銘柄がたったの7種類しかありません。
しかも、その7種類がすべて公表されています。
ウェルスナビの投資銘柄
ウェルスナビの投資銘柄は次の7つと公表されています。
銘柄 内容 経費率 IYR(iシェアーズ 米国不動産 ETF) 米国の不動産投資信託等に投資する 0.42% GLD(SPDR® ゴールド・シェア) 「金」に投資する 0.40% TIP(iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF) 米国債に投資する 0.19% AGG(iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF) 米国の投資適格債券に投資する 0.04% VWO(バンガードFTSEエマージング・マーケッツETF) 中国、ブラジル、台湾、南アフリカなど、世界中の新興市場にある企業の株式に投資する。テンセントやアリババなど、中国や台湾の大手企業が組み込まれている。 0.10% VEA(バンガード・FTSE先進国市場) カナダ、ヨーロッパ,、太平洋地域の主要市場にある多様な株式に投資する。 0.05% VTI(バンガード・・トータル・ストック・マーケットETF) 米国市場全体に投資を行う 0.03% 引用:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れなど税理士が解説
URL:https://tszeiri.com/ai/
この7銘柄を、機械的に分散投資するのがウェルスナビです。
「7銘柄って・・・自分で買えばいいじゃん」と思いますよね。
これらの銘柄はSBI証券で簡単に購入することができてしまいますので、ウェルスナビで投資するぐらいなら自分で買ってしまった方が良いでしょう。
これから口座開設したい方は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
高額な手数料で手数料負けする可能性あり
ETFは上場投資信託とも言いますが、複数の株式に分散投資をしてもらっている状態です。
つまり、運用してもらうための保有コストが毎年かかります。
ETFの保有コストが毎年0.03%~0.42%かかりますが、ウェルスナビでは、さらに毎年1.1%の保有コストがかかります。
毎年1.1%の手数料がかかるということは、こんなにかかります。
- 100万円投資しているなら毎年11,000円
- 1,000万円投資しているなら毎年11万円
- 1億円投資しているなら毎年110万円
買い切りで手数料を1回支払って終わりではありませんので、ウェルスナビは使わず、自分で買ってしまった方が良いでしょう。
SBI証券であれば、ウェルスナビで取り扱っている銘柄はどれも購入手数料無料で買い付けできます。
米ドルへの為替手数料はかかりますが、1ドルあたり25銭と、1万ドル(約110万円)で2,500円の手数料(0.22%)です。ウェルスナビで毎年1.1%の手数料がかかるより、圧倒的にお得であることがわかります。
これから口座開設したい方は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
ポートフォリオの構築が雑
ウェルスナビはポートフォリオを構築してくれますが、めちゃくちゃ雑です。
ポートフォリオとは、資産をどのように配分して保有しておくか、どのような業界の株を持っておくか、といったことです。
株は業界ごとに値動きが異なります。また、リスクをどのぐらいとっていくか、どのぐらいのリターンを目指したいかといった観点から資産運用をしていくのが望ましいです。
しかし、ウェルスナビは7種類のETFの組み合わせしかできませんので、意向に沿った資産運用を行うことができません。
ウェルスナビをやめた人の意見
ウェルスナビをやめた人の意見をTwitterから集めてみました。
マザーズにウェルスナビが上場予定だと…
久しぶりに見たな
いやいや、ほんとに前はお世話になりましたわ〜(手数料高くってやめたけど)
— タヌキの姫の恋人 (@tanu_ponnponn) November 19, 2020
ウェルスナビをやめた理由
✅手数料が高い
✅ETFを自分で選べる
これだけ。#ウェルスナビ #投資— ビー@ブロガー (@beple7) January 12, 2021
#ウェルスナビ をやめた理由は手数料です。
年1%(税別)はかなり馬鹿になりません。
100万円運用させてたら毎月900円以上払うことになります。手数料を毎月明示してくれるのは良心的と言えますが、このポートフォリオを維持するのに税込1.1%は高すぎると思うようになりました。
— ユーハチ@30代派遣社員 (@Q9U8D) October 13, 2020
ウェルスナビやめた時、損益+何%でしたか? わたしもやめたい、、、 あまり増えてる気がしなくて
— うP (@urushihara_so) April 16, 2021
ウェルスナビは取扱銘柄があまりにも少ない割に、手数料が高すぎるのがネックになっているようです。
ウェルスナビは手数料が高いのが残念
ウェルスナビの仕組み自体は良いものだと思います。
しかし、内容としてはVTIなどを買い付けているだけであり、そこに1%の手数料の上乗せは正直高いです。
わたしもメインで使っているSBI証券で取引を行うと良いでしょう。初心者でも使いやすく、売買手数料が業界最安水準です。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説