ネット証券であるSBI証券でVOOを購入するのが手っ取り早いです。SBI証券なら購入手数料が無料です。
ポイント
S&P500への投資は、長期的な資産成長を目指す投資家にとって魅力的な選択肢として近年人気を集めています。この指数はアメリカ経済の幅広い断面をカバーしており、多様な業界の大手企業から成り立っています。
投資初心者にとって、S&P500への投資は市場への露出を広げる一方で、単一銘柄への投資よりもリスクを分散させる方法として理想的とされています。SBI証券を通じてこれらへの投資を行うことは、非常に低い手数料で手続きも簡単であるため、初心者には特におすすめです。
この記事では、S&P500に投資する具体的な方法と、SBI証券での口座開設プロセスを詳しく解説します。
S&P500の買い方
結論としては、SBI証券で口座開設し、「VOO」や「1655」を買うことでS&P500への投資を行うことができます。
これから始める方におすすめするのは、米国ETFの買い付け手数料が無料のSBI証券です。わたしもメインはSBI証券です。まずはSBI証券で口座開設から始めましょう。
S&P500はどこで買えるの?
「S&P500」そのものは買えません。
なぜなら、S&P500という株は存在しないからです。
S&P500は、AppleやFacebookなど、アメリカに上場している代表的な500社の株価を基に「時価総額を加重平均して算出された数値」です(日経平均株価みたいなものです)。
そのため、S&P500に投資したい場合は次のいずれかの方法によります。
- 500社の株を買う
- S&P500の指数と同じような値動きをする「投資信託」、「ETF」を買う
500社の株を買うことは現実的ではありませんので、個人投資家は投資信託もしくはETFの購入が選択肢にあがります。
ポイント
S&P500指数は、テクノロジー、ヘルスケア、金融、消費財など、多岐にわたる業界をカバーしており、アメリカ経済の健全性を示すバロメーターとして広く認識されています。投資家がS&P500に投資することにより、これらの大企業の成長に連動した収益を期待できるため、多くのポートフォリオで中核的な役割を果たします。
この広範な露出により、個別銘柄のリスクを分散しつつ、アメリカ経済全体の成長に賭けることが可能になります。
S&P500連動銘柄の投資信託
S&P500連動銘柄の投資信託はいくつかありますが、代表的なものを2つご紹介します。
- eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
- SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド
どちらも非常に人気です。SBI証券で口座開設し、購入することができます。
投資信託は、証券会社が500社の株を代わりに買ってくれるだけですので、S&P500指数と全く同じ値動きをするわけではありません。
そのため、価格の推移はそれぞれの投資信託によって完全に一致するわけではありませんが、正直そんなに違いはありません。
【比較】eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とSBI・V・S&P500 インデックス・ファンドの違いは?
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)とSBI・V・S&P500 インデックス・ファンドの違いは次の通りです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | SBI・V・S&P500 インデックス・ファンド | |
純資産額(2021年6月12日時点) | 4,630億円 | 2,230億円 |
投資先 | 米国株式 | 米国ETF(VOO) |
手数料率 | 年0.165%+手数料実費+監査報酬等 | 年0.0938%+手数料実費+監査報酬等 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の方が、純資産額が倍近く多く、人気を集めています。
手数料だけ見るとSBI・V・S&P500 インデックス・ファンドに軍配が上がりますが、その差は0.07%ですので正直大差はありません。
一番の違いは投資先です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は米国株式を直接買い付けているのに対し、SBI・V・S&P500 インデックス・ファンドは、何と米国ETFであるVOOを買っているだけです。
手を抜きすぎですね・・・
VOOはSBI証券などで、だれでも簡単に買うことができます。
1,000万円投資すれば、毎年1万円近い手数料を証券会社に払うことになります。
そのため、SBI・V・S&P500 インデックス・ファンドを選ぶよりは、自身でSBI証券などで口座開設してVOOを買うことをおすすめします。
S&P500連動銘柄のETF
S&P500連動のETFは、以下の4種類が代表的です。
ETFとは、上場投資信託のことです。つまり、証券会社で購入することができます。
代表的なS&P500連動のETF
上の3つは米国ETFでアメリカの市場に上場しています。それぞれ運用している会社が異なります。
ただ、アメリカの市場に上場しているといっても、SBI証券など日本の証券会社で買うことができます。
一番下の1655は東証に上場しています。1655の投資先は米国ETFであるIVVですが、1655であれば円建てで取引できるところにメリットがあります。
なお、純資産総額と経費率をまとめると次の通りです。
ティッカー | 運用会社 | 純資産総額 | 経費率 |
VOO | Vanguard | USD 250,727,000,000 | 0.03% |
IVV | BlackRock | USD 284,563,921,498 | 0.03% |
SPY | State Street | USD 347,608,970,000 | 0.0945% |
※2022年7月11日時点
SPYは機関投資家向けのため、取引高が多いメリットがある一方で経費率が若干高いです。そのため、SBI・V・S&P500 インデックス・ファンドの投資先となっているVOO、もしくは1655の投資先となっているIVVのどちらかで良いでしょう。
VOOもIVVもS&P500指数に連動することを目的としていますので、ほとんど違いはありません。
(参考)S&P500の3倍レバレッジETF「SPXL」
S&P500指数に3倍のレバレッジをかけたETFで「SPXL(Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares)」というものがあります。
2008年11月7日が3.85USD、2021年6月25日に105.43USDですから、13年間で27倍です。
もしS&P500市場に全力投資するなら選択肢の一つとしてはアリかもしれません。
ただし、経費率が0.95%と低くはない点と、コロナショックでは価格が4分の1にまで大暴落している点は気になります。
また、S&P500指数の値動きに対し、きっちり3倍になっているわけではないので注意が必要です。
ハイリスク投資ですね。
もしSPXLを購入する場合には、簡単に買えるSBI証券で買うのが良いでしょう。
関連記事:【SPXL】S&P500レバレッジ3倍ETFは買うべきか
S&P500指数のETFを買うなら結局どれがいいの?
S&P500指数のETFを買いたい場合はVOOもしくはIVVが良いでしょう。
正直どちらでも変わりませんが、わたしもNISAの余りの枠で購入したVOOを2口だけ保有しています(→2022年に売却しました)。
なお、VOOなどを購入するのは米ドル建てですが、もし円建てで取引したいのであれば東証に上場されている国内ETFの「1655」が選択肢にあがります。
VOOをSBI証券で買う場合は購入手数料が無料です。以下の記事で口座開設方法を解説していますのでご覧ください。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
ポイント
よくある質問(FAQ)
S&P500 ETFの最小投資額はいくらですか?
ETFによって異なりますが、一般的には数千円から投資可能です。
SBI証券でETFを購入する際の手数料はどのくらいですか?
SBI証券ではS&P500に関する多くのETFが購入手数料無料で取引可能です。ただし商品によって異なるため、具体的な手数料はSBI証券のウェブサイトで確認してください。
投資利益にかかる税金はどうなりますか?
特定口座の場合、利益は20.42%の株式譲渡所得として課税されます。
NISAの場合は譲渡利益は非課税です。
いずれにおいても、サラリーマンで給料+上記の株式譲渡の利益が出ているだけであれば確定申告は不要です。
S&P500への投資はどれくらいの期間を考えるべきですか?
一般的には長期的な視点で投資することが推奨されます。市場の変動に耐え、成長を享受するためには、5年以上の投資期間が望ましいとされています。
S&P500投資のリスクは何ですか?
市場の変動による価値の減少が主なリスクです(投資額以上のマイナスにはなりません)。分散投資を行うことでリスクを管理することが可能ですが、投資前に自身のリスク許容度を確認してください。
まとめ
S&P500への投資は、分散投資を通じてリスクを管理しつつ、アメリカ経済の成長に参加する方法です。SBI証券での口座開設から始め、S&P500に連動するETFを購入することで、手軽に投資を開始できます。始める前に、自己資金の確認、投資目的の明確化、リスク許容度の評価を行い、賢明な投資判断を下しましょう。
質問があれば、SBI証券のFAQやカスタマーサポートを利用すると良いでしょう。
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