「株主優待ってどこの銘柄が良いんだろう」
あまりお得じゃないので、基本的には現金配当する株式の方が良いです。また、現在の流れとして株主優待は縮小傾向です。株主優待が無くなり、株価も大幅下落の可能性があるので気を付けましょう。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- 株主優待銘柄はおすすめしない
- 株主優待のおすすめ(人気銘柄)5選
- ビックカメラ
- 吉野家
- トリドール
- スシロー
- 高島屋
- 株主優待を含めた利回りは0.7~4%程度。ただし、ヘビーユーザーなら最大25.89%。
- 株式投資は元本割れリスクがあるので、原則元本割れしない年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリ
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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株主優待とは
株主優待とは、会社の株式を保有している人が受け取れる配当金の一種です。
配当金(お金)ではなく、その会社の商品券や商品を配っているのが特徴的です。
自社の株式を購入した株主に対し、自社製品の良さを知ってもらうため、個人株主を増やすために導入しています。
具体的には、日本では上場企業が3,764社(※1)あり、うち1,513社(※2)が株主優待制度を導入しています。約4割と非常に多くの会社が導入していることがわかります。
※1 2021/03/19時点の日本取引所グループの情報によります
※2 2020年9月末時点、日経新聞による
株主優待はおすすめしない
株主優待は個人的にはおすすめしません。
なぜなら、株主優待をもらうより配当金をもらった方が使い勝手が良いからです。
株主優待は配当金の代わりにもらうものという考えがあり、日本独特の制度です。
そのため、外国で株主優待を行っている会社はほとんどありません。
株主優待では投資先企業が作っている食品や商品券などがもらえます。
ただ、そういったモノをもらうより配当金(お金)をもらった方が使い道が多いです。
また、機関投資家が株主優待を受け取れない、株式を大量に保有していても受け取れる株主優待は一定といった特徴があるため、株価は上がりにくいという見方があります。
もし株主優待目当てであれば、株価の上昇見込みや配当金の利回りと見比べて買いましょう。
株主優待狙いの場合は必要最低限の株数のみ買うのが鉄則です。
株主優待より、お金の方が嬉しい方は下記の記事をご覧ください。高配当株の具体的な銘柄などご紹介しています。
株主優待のおすすめ銘柄は?
わたしは株主優待銘柄は好んでいませんが、株主優待のおすすめ銘柄(人気銘柄)をご紹介します。
<株主優待のおすすめ銘柄(人気銘柄)>
- ビックカメラ
- 吉野家
- トリドール
- スシロー
- 高島屋
なお、以下の優待内容や配当金利回りは、この記事作成時点の情報によっていますので、その点はご注意ください。
ビックカメラの株主優待
ビックカメラの株主優待では、ビックカメラやソフマップ、コジマで使える商品券がもらえます。
優待制度 | 基準日 | 所有株式数 | |||
ー | ー | 100株以上 | 500株以上 | 1,000株以上 | 10,000株以上 |
所有株式数 に応じた株主優待制度 |
2月末日 | 2,000円(2枚) | 3,000円(3枚) | 5,000円(5枚) | 25,000円(25枚) |
〃 | 8月末日 | 1,000円(1枚) | 2,000円(2枚) | 5,000円(5枚) | 25,000円(25枚) |
保有期間 に応じた株主優待制度 |
8月末日 | ー | ー | 1年以上2年未満継続保有(100株以上) ※半期ベースの株主名簿に連続3・4回記載 |
1,000円 (1枚) |
〃 | 〃 | ー | ー | 2年以上継続保有(100株以上) ※半期ベースの株主名簿に連続5回記載 |
2,000円 (2枚) |
引用:https://www.biccamera.co.jp/ir/service/
ビックカメラの株価は1,289円(2021年3月19日)のため、1,289円×100株で128,900円支払えば、毎年3,000円の商品券がもらえることになります。
また、2021年8月期には配当金が年間15円が予定されているため、100株持っていれば別途1,500円(15円×100株)の配当金を受け取れます。
あわせて4,500円で利回り3.49%(4,500円÷128,900円)ですね。
株価は上記の通りずっと横ばいなので、キャピタルゲイン(株価の上昇による売却益)は見込めませんが、利回りが3.49%あるので、ビックカメラのヘビーユーザーであればアリかもしれません。
吉野家の株主優待
吉野家ホールディングスでは、株主優待で食事券がもらえます。
保有株式数 | 優待内容 |
100株以上 | 2月末、8月末の半期毎に10枚の300円サービス券 |
1,000株以上 | 2月末、8月末の半期毎に20枚の300円サービス券 |
2,000株以上 | 2月末、8月末の半期毎に40枚の300円サービス券 |
図:吉野家ホールディングスの株主優待情報を基に作成
URL:https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/info/complimentary.html
吉野家ホールディングスの株価は2,235円(2021年3月19日)のため、2,235円×100株で223,500円支払えば、毎年6,000円(300円×10枚×年2回)の商品券がもらえることになります。
また、2020年2月期の配当金は20円ですから、100株持っていれば別途2,5000円(20円×100株)の配当金を受け取れます。
あわせて8,500円で利回り3.8%(8,500円÷223,500円)です。
ただし、2021年2月期の配当は無配だったため、その場合は株主優待のみで利回り2.68%(6,000円÷223,500円)です。
トリドールの株主優待
トリドールホールディングスは、丸亀製麺で有名な会社です。
株主優待で食事券がもらえます。内容は次の通りです。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 100円優待券 30枚(3,000円相当)×年2回 |
200株以上 | 100円優待券 40枚(4,000円相当)×年2回 |
1,000株以上 | 100円優待券 100枚(10,000円相当)×年2回 |
2,000株以上 | 100円優待券 150枚(15,000円相当)×年2回 |
図:トリドールホールディングスの株主優待情報を基に作成
URL:https://www.toridoll.com/ir/investor/shareholder.html
トリドールホールディングスの株価は1,769円(2021年3月19日)のため、1,769円×100株で176,900円支払えば、毎年6,000円の商品券がもらえることになります。
また、2020年3月期には配当金が年間12.5円出ているため、100株持っていれば別途1,250円(12.5円×100株)の配当金を受け取れます。
あわせて7,250円で利回り4.09%(7,250円÷176,900円)です。
スシローの株主優待
株式会社スシローグローバルホールディングスの株主優待では、全国のスシローや系列店の「鮨・酒・肴 杉玉」で利用できる食事券がもらえます。
株主優待の内容は次の通りです。
保有株式 | 優待内容(3月末、9月末基準日として年2回) |
---|---|
100株以上 | 贈呈金額 1,000円 × 年2回 |
200株以上 | 贈呈金額 1,500円 × 年2回 |
400株以上 | 贈呈金額 2,000円 × 年2回 |
800株以上 | 贈呈金額 4,000円 × 年2回 |
2,000株以上 | 贈呈金額 10,000円 × 年2回 |
図:株式会社スシローグローバルホールディングスの株主優待情報を基に作成
URL:https://www.sushiroglobalholdings.com/financial/stock/stockholder/
スシローグローバルホールディングスの株価は4,860円(2021年3月19日)のため、4,860円×100株で486,000円支払えば、毎年2,000円の商品券がもらえることになります。
また、2020年9月期には配当金が年間15円出ているため、100株持っていれば別途1,500円(15円×100株)の配当金を受け取れます。
あわせて3,500円で利回り0.72%(3,500円÷486,000円)です。
配当金利回りだけ見ればかなり低いですが、ここ数年は株価が大きく伸びていますので、配当金利回りが気にならないほど株の売却益が大きく出ているはずです。
高島屋の株主優待
高島屋の株主優待では、10%の割引を受けられる「株主様ご優待カード」がもらえます。
100株以上の保有で利用限度額30万円、500株以上で利用限度額が無くなります。
高島屋の株価は1,251円(2021年3月19日)のため、1,251円×100株で125,100円支払えば、利用限度額30万円の10%割引が受けられます。
また、1,251円×500株で625,500円支払えば、利用限度額無制限で10%割引を受けられることになります。
なお、2021年2月期は年間24円の配当金が予定されているため、100株持っていれば別途2,400円(24円×100株)の配当金を受け取れます。
配当金だけ考えた場合の利回りは100株の場合で1.91%(2,400円÷125,100円)です。
ただし、高島屋のヘビーユーザーであり、高島屋で年間30万円使うのであれば30万円×10%で3万円の割引と、2,400円の配当金であわせて32,400円です。
その場合には利回り25.89%(32,400円÷125,100円)です。
もし高島屋のヘビーユーザーであれば、超高配当銘柄に化けるでしょう。
株主優待を含めた配当金利回りのまとめ
株主優待を含めた配当金利回りのまとめは次の通りです。
銘柄 | 最低購入金額 | 配当利回り(株主優待を含む) |
ビックカメラ | 128,900円(1,289円×100株) | 3.49% |
吉野家 | 223,500円(2,235円×100株) | 3.8% ※2021年2月期は無配のため2.68% |
トリドール | 176,900円(1,769円×100株) | 4.09% |
スシロー | 486,000円(4,860円×100株) | 0.72% ※直近は株価上昇による売却益が大きかった |
高島屋 | 125,100円(1,251円×100株) | 1.91% ※高島屋で年間30万円使う場合は25.89% |
※数値の前提は上記参照
概ね3%、4%ぐらいが一般的なようです。
もし、普段から利用している会社で株主優待を出しているのであれば、株主優待がもらえる下限の株数(100株のケースが多い)を買っておくのはアリでしょう。
株主優待がもらえる株を買うには?
株主優待がもらえる株を買うには、まずは証券口座を開設する必要があります。
これから口座開設したい方は手数料が格安で使いやすいSBI証券が良いでしょう。これから口座開設したい方は下記の記事をご覧ください。SBI証券の口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
株主優待は廃止される可能性がある
株主優待の原資は会社の利益です。
利益が出ない会社からは配当金はもちろん、株主優待を出す余裕もなくなります。
そのため、株主優待を目当てにするときであっても、その会社の成長性を見る必要があります。
また、株主優待を出している会社の配当利回りを見るとわかる通り、利回りはめちゃくちゃ高いわけではありません。
配当金(お金)で3%や5%出る銘柄もあるため、株主優待よりお金でもらった方が嬉しいという方は下記の記事をご覧ください。高配当株の具体的な銘柄などご紹介しています。
元本割れを避けたいならFunds
株式投資は当たり前ですが元本割れリスクがあります。いくら株主優待や配当金をもらっても、半値以下になる可能性だってゼロではありません。
もし元本割れリスクを避けたいなら、年利1%~3%程もらえるFundsも選択肢にあがります。上場企業等にお金を貸して利息を受け取る投資方法です。株と違って値動きしないため、ローリスクミドルリターンでお小遣いが手に入ります。
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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