元本割れしている投資信託はめちゃくちゃ多いです。
元本割れしている投資信託は現存しているものでおよそ3割ですが、早期償還されたものを考慮すれば5割ぐらいの投資信託で元本割れを起こしていると思われます。
この記事では、投資信託の元本割れリスクについて投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
- 投資信託は生き残っているもので3割が元本割れ
- 償還済の投資信託を含めると5割以上が元本割れを起こしていると想定される
- 投資信託は元本割れリスクがあるので、原則元本割れしない年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリ
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
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投資信託の元本割れはどういう状態?
投資信託には、株価と同じく「基準価額」というものがあります。
現時点の基準価額が投資時の金額を下回っていれば、元本割れの状態と言えます。
図:基準価額の推移イメージ
基準価額は毎日値動きしますので、投資時に14,000円、現在13,000円であれば1,000円マイナスとなります。
なお、投資信託が組成されたタイミングでは、1口1万円が一般的です。
つまり。現在出回っている投資信託の基準価額を見て、1口1万円を下回っているものがあれば、最初から投資している人たちは元本割れを起こしているということです。
基準価額は証券会社のチャートを見ればわかりますが、1口1万円を下回っているものは正直多いです。
投資信託の元本割れ銘柄の一例
画像:SBI証券の投資信託銘柄検索・取扱一覧から抜粋
上記を見てわかる通り、三井住友DSシリーズの投資信託のうち、プラスになっているのは一番下のもの(基準価額11,374円)だけです。
一番上の投資信託は3,732円、つまり当初投資額の3分の1の金額になっています。
過去の分配金も考慮すればプラスになっているかもしれませんが。単純に基準価額だけ見たら大赤字です。
関連記事:投資信託で大損!?おすすめしない5つの理由を税理士が解説
投資信託の元本割れリスクはどのぐらい?
一般的に、投資信託の元本割れリスクは株式投資と同じか、むしろ高いです。
なぜなら、自分で資産運用する場合と比べ、運用手数料等が別途かかるからです。
実際にどのぐらいの投資信託で元本割れしているかはわかりませんが、先ほどの画像のように、現存している投資信託でも基準価額が1万円を下回っているものは結構あります。
たとえば、SBI証券では全部で2,641本の投資信託を扱っていますが、そのうち、基準価額が10,000円以下の投資信託は769本(29.1%)を占めています。
5,000円以下(半値以下)になっているものも202本(7.6%)あり、決して安全な投資方法ではないことがわかります。
ちなみに、この3割という数値は、現存する投資信託のみの話しです。
あまりにも運用成績が悪かったり受益権の口数が少なくなった(投資家が減った)場合、投資信託が償還されることがあります。
今ある投資信託は生き残っているものだけですので、既に償還された(消えていった)投資信託も考慮すれば、半数以上の投資信託で元本割れを起こしていると思われます。
参考:NISA口座で投資信託を買うと危険
NISA口座で投資信託を購入し、繰上償還されると最悪です。
NISA口座で購入した投資信託では分配金と売却益が非課税になりますが、もし赤字になった場合、損益通算、繰越控除ができません(簡単に言うと、NISA口座じゃない方がお得)。
また、プラスであったとしても、繰上償還された場合、再度投資を行おうとしても、1年に使える非課税枠は120万円だけです。既に今年投資した分があれば、非課税枠を使うことはできません。
指数連動型の投資信託について、後発で似たようなものが低い手数料で出てきた場合、受益権の口数が減少し、償還されるリスクもあります。
NISA口座を活用する際は、こういったリスクもあることを覚えておきましょう。
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