株式・ETF

【妄信は危険】株価暴落、米国株投資の5つのデメリット

2021年6月9日

投資家税理士 / 坂根 崇真

税理士、一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、株式会社坂根ホールディングス 代表取締役 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE、現代ビジネス ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

悩んでいる人
米国株こそ最強ですよね、ZM(Zoom株)で儲かっちゃった。S&P500指数もうなぎ上りだし全力投資しないと

最近、そんな考えを持つ方が増えてきています。

ただ、米国株にもデメリットはあります。

この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。

ポイント

  • 米国株投資のデメリット
    • 為替リスクがある
    • 米国株でも元本割れリスク、暴落リスクはある
    • 米国株市場が今後どうなるかはわからない
    • S&P500指数はGAFAMが主体のため、大型株が崩れたときは大ダメージ
    • 日本株の方が投資効率が良い場合もある
  • 株式投資は元本割れリスクがあるので、原則元本割れしない年利1-3%の利息が手に入るFundsの選択肢もアリ

関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説

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米国株投資を最強と考える方がいる理由

米国株が最強の投資方法と考える方は少なくありません。

その理由は大きく次の3つと考えられます。

  • 過去の投資成績が良いから
  • 米ドルが世界の基軸通貨だから
  • 米国株をすすめる人が多いから

過去の投資成績が良いから

米国株の過去の投資成績は良いです。

GoogleにAmazon、FacebookにAppleMicrosoftなど、名だたる企業はどれもアメリカ発です。

世界の時価総額ランキングでも、アメリカの会社が大半を占めています。

そういった事情から、S&P500(アメリカに上場している会社のうち、代表的なものを500社集めた指数)など、過去数十年、右肩上がりの成長をしています。

S&P500チャート

現実に、アメリカは世界経済をけん引していますから、米国株投資を最強と言う方が増えています。

関連記事:【配当利回り0.5%】アップル(Apple株)の買い方等を解説

米ドルが世界の基軸通貨だから

米ドルが世界の基軸通貨となっていることから、米国株が良いという方もいます。

米国株は米ドル建てで取引されるため、米国株に投資するということは米ドルを持っているのと同じです。

外貨預金でも同じことが可能ですが、米ドルで資産を持っておきたいため、米国株に投資するという方もいます。

米国株をすすめる人が多いから

米国株をすすめる人が近年非常に増えています。

そのため、米国株を妄信的に最強と信じる方が増えています。

インフルエンサーや、米国株市場が過去数十年良かったため、米国株投資で一儲けしたブロガーなど、よくすすめています。

こういった理由から、米国株投資が良いと考えている方が増えています。

米国株投資5つのデメリット

米国株投資にもデメリットはあります。

たとえば、次のデメリットが挙げられます。

ポイント

  • 為替リスクがある
  • 米国株でも元本割れリスク、暴落リスクはある
  • 米国株市場が今後どうなるかはわからない
  • S&P500指数はGAFAMが主体のため、大型株が崩れたときは大ダメージ
  • 日本株の方が投資効率が良い場合もある

為替リスクがある

米国株は米ドル建てで取引を行うため、為替リスクがあります。

株価が横ばいの場合、1ドル100円のときに投資して、1ドル90円になれば損します。

為替リスクがあるのが米国株投資のデメリットです。

日本で住む以上は日本円も必要なため、お金が不足して慌てて日本円に転換したときに損してしまう場合もあります。

米国株でも元本割れリスク、暴落リスクはある

米国株でも元本割れリスク、暴落リスクはあります。

たとえば、オンラインミーティングで人気のZoom(ZM)の株価は2021年2月16日に444.51ドルですが、その後、300ドルを下回るなど、暴落しました。

図:ZMの株価

ちなみに、ZMは当時、芸能人や米国株界隈におけるインフルエンサーらが推奨していました。

だれもが知る会社の株や誰かが推奨している銘柄であっても、それを基に投資判断を行うと大きく損する可能性があります。

米国株市場が今後どうなるかはわからない

米国株市場が過去数十年右肩上がりなのは間違いありません。

ただ、今後どうなるかは誰にもわかりません。

携帯電話が普及して、パソコンが普及して、スマホが普及して、というのがここ数十年の出来事ですが、技術の進化がどこまでいくかはわかりません。

成長が止まれば、株式市場からお金が抜けていく(株価が下がる)可能性もあります。

S&P500指数はGAFAMが主体のため、大型株が崩れたときは大ダメージ

S&P500指数の素晴らしさが叫ばれていますが、チャートをよくご覧ください。

S&P500チャート

上記を見るとわかる通り、2000年~2013年の13年間、高値を更新できない状態にありました。

結果として今は高値を更新していますが、これらの株価の上昇の主因は「GAFAM」(Google、Apple、Facebook、AmazonMicrosoft)の活躍によるものです。

米国株市場が上がり続けるという前提は、今後も、世界で活躍する企業が米国から出てくることが前提です。

S&P500指数はGAFAMをメインにしている指数ですから、GAFAMなど大型株が値崩れすればS&P500指数は大暴落を起こすリスクがあります。

関連記事:マイクロソフト(MSFT)は配当金利回り1%、株価は今後どうなる?

日本株の方が投資効率が良い場合もある

日経平均株価は、過去数十年横ばいです。

ただし、日本でも株価が数十倍になっているものは当然あります。

たとえば、「ワークマン」と「セリア」です。

図:ワークマンの株価

ワークマンは作業服などのチェーンストアですが、2000年に1株206円だったのが、いまでは7,840円。驚異の38倍です。

もし500万円を投資していたら、1億9,000万円です。

図:セリアの株価

セリアはおなじみ、100円均一のお店です。

2003年には1株152円と小さな金額ですが、いまでは3,855円。25倍です。

2018年には最高値7,390円をつけていますから、そのときに売り抜けていれば48倍です。

500万円投資していれば最大2億4,000万円です。

 

日経平均株価だけ見ると、確かに成長していない老舗企業が足を引っ張っていますが、このように1つ1つの銘柄を見ていくと、中にはお宝銘柄もあります。

日本に住んでいるのであれば日本企業の良いところを間近で見ることができるため、良い銘柄を見つけられる場合があります。

一方で、米国株に投資する場合は現地視察が難しい、日本に市場が無く商品に触れる機会が少ないといったデメリットがあります。

米国株の買い方

上記のように、米国株はデメリットもあります。

ですが、過去数十年のパフォーマンスが良いため、投資家が多いのも事実です。

かくいう私は、日本株も米国株も保有しています。

それぞれにメリットデメリットがあり、どちらに投資すべきかは価値観次第なため、どちらが自分に合っているかは自分で考えましょう。

なお、日本株も米国株も、どちらもネット証券であるSBI証券で簡単に買うことができます。

これから株式投資を始めたい方は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。

関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説

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投資家税理士 / 坂根 崇真

税理士、一般社団法人 全国第三者承継推進協会 理事、株式会社坂根ホールディングス 代表取締役 【セミナー実績】 初心者向け!資産形成手法と税金セミナー(略)(主催:サンワード貿易株式会社) など 【著書】 相続実務のツボとコツがゼッタイにわかる本 (出版社:秀和システム) 【メディア実績】 Yahoo!ニュース、livedoor ニュース、Smart News、幻冬舎GOLD ONLINE、現代ビジネス ほか 【プライベート】 株や社債をはじめ、太陽光発電設備を2基など保有する個人投資家

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