手数料負けする可能性はゼロではないですが、今はそんなに手数料が高くないので気にする必要は無いでしょう。
この記事では、投資家税理士 坂根が解説します。
ポイント
関連記事:【年利3%】安定利息収入Fundsの評判は?税理士が解説
\10,000円分のAmazonギフト券がもらえる/
8月31日までに投資を行った方全員に、投資金額に応じて最大10,000円分のAmazonギフト券がもれなくもらえるキャンペーン!
米国株は手数料負けする可能性がある
米国株は手数料が高いです。
なぜなら、米国株には次の2つの手数料がかかるからです。
- 為替手数料(スプレッド)
- 売買手数料
1回1回の手数料はさほどの金額ではありませんが、頻繁に売買するほど手数料はかさんでいきますので、手数料負けする可能性があります。
米国株の証券会社別手数料比較
米国株にかかる手数料を、いくつかの証券会社ごとに比較してみましょう。
DMM 株 | SBI証券(※) | 野村證券(オンライン専用支店) | |
為替手数料(スプレッド) | 25銭(※2) | 25銭 | ~50銭(10万米ドル未満は50銭) |
購入手数料 | 無料 | 0.495%(一部銘柄は無料)、上限22ドル | 2,389円~251,429円 |
売却手数料 | 無料 | 0.495%、上限22ドル | 2,389円~251,429円 |
※1 DMM株は外貨預かりがないため、強制的に円貨決済される
※2 2021年6月20日時点
手厚いサポートや実店舗がないネット証券の手数料は異常に安いですね。
一方で、実店舗のある野村證券では結構な金額の売買手数料がかかります。
「一度買って終わり」なら良いですが、1か月2か月おきに売買するようなケースでは、手数料負けする可能性があります。
SBI証券の口座開設方法は下記の記事をご覧ください。口座開設方法をわかりやすく解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
米国株で手数料負けする可能性は低くなっている
頻繁に売買を繰り返すと、やはり手数料負けする可能性はあります。
しかし、米国株の手数料は、昔と比べてかなり安くなっています。
いまでも、取引金額が少ない場合には買い・売りでそれぞれ11%などの高額手数料がかかるケースはありますが、いまの手数料は買い・売りともに1%いかない程度の水準です。
そのため、いまは手数料負けする可能性はかなり低いでしょう。
参考に、次の条件で米国株の売買を行った場合に、手数料がいくらかかるのか試算しました。
- 1,000万円の株の購入を1回行った場合の手数料
- 1,000万円の株の購入、売却を年3回繰り返した場合の手数料
1,000万円の株の購入を1回行った場合の手数料
1,000万円の株の購入を1回行った場合の手数料は次の通りです。
3回売買した場合 | DMM 株 | SBI証券(※) | 野村證券(オンライン専用支店) |
為替手数料(スプレッド) | 25,000円(10万ドル×25銭) | 25,000円(10万ドル×25銭) | 25,000円(10万ドル×25銭) |
購入手数料 | 無料 | 2,200円(22ドル×100円) | 36,038円 |
売却手数料 | - | - | - |
合計 | 25,000円 | 27,200円 | 61,038円 |
トータル手数料率 | 0.25% | 0.27% | 0.61% |
※1ドル100円で、1,000万円=10万ドルとして計算。手数料はすべて10万ドルに対してかかるものとして計算。
担当者が付く、対面型の証券会社である野村證券でも手数料率は0.61%と、ほぼ無視できる水準です。
また、DMM株、SBI証券の場合は驚異の0.25%、0.27%です。投資においてこの手数料は単なる誤差ですから、完全に無視できます。
そのため、手数料負けは起こらないでしょう。
1,000万円の株の購入、売却を年3回繰り返した場合の手数料
1,000万円の株の購入、売却を年3回繰り返した場合の手数料は次の通りです。
3回売買した場合 | DMM 株 | SBI証券(※) | 野村證券(オンライン専用支店) |
為替手数料(スプレッド) | 150,000円(10万ドル×25銭×6回) | 50,000円(10万ドル×25銭×2回) | 50,000円(10万ドル×25銭×2回) |
購入手数料 | 無料 | 6,600円(22ドル×3回×100円) | 108,114円(36,038円×3回) |
売却手数料 | 無料 | 6,600円(22ドル×3回×100円) | 108,114円(36,038円×3回) |
合計 | 150,000円 | 63,200円 | 266,228円 |
トータル手数料率 | 1.5% | 0.63% | 2.66% |
※1ドル100円で、1,000万円=10万ドルとして計算。手数料はすべて10万ドルに対してかかるものとして計算。
頻繁に売買を繰り返すケースではSBI証券に軍配があがります(今回のケースでは0.63%)。
DMM 株は売買のたびに強制的に円貨決済されるため、売買を繰り返すほど為替手数料がかかります。
そのため、繰り返し売買する場合などはSBI証券が良いでしょう。
口座開設方法は下記の記事で解説しています。
関連記事:【比較】証券会社のおすすめはどこ?口座開設の流れを解説
米国株で手数料負けしないためにはどこの証券会社を使うべき?
いまどき、米国株で手数料負けすることはありません。
そのため、手数料以上に考えないといけないのは値下がりリスクです。
「人に相談しながら資産運用をしたいな」という方は、「資産運用相談」をご利用ください。預入資産2億円以上のお客様のみを担当していたベテランのプライベートバンカーがサポートします。
証券会社の営業マンと違ってノルマも無いため、本音で相談にのっていただけます。